この記事は、血糖値が高いとき、その1の続きである。

「血糖が高いときは、インスリンの単位数を増やす」

今回の記事は、そういう内容ではない。インスリンの単位を増やしても、血糖が下がらない、もしくは、下がり過ぎてしまう。こういう事態になったことはないだろうか。僕は何度もある。だかた今回のテーマは、なぜ、こんな状態になるのか?を考える。

 

常時、血糖が高い時には

基礎インスリンの単位数(持効型溶解インスリンと呼ばれるもの)や、食事でのインスリン単位数(超速効型インスリン)を上げるのも、良い方策ではあると思う。しかし、30年も1型糖尿病の治療をしていると、インスリンの単位数を上げても、血糖値が下がらない時がよくある。

僕は、注射器でインスリンを注射をしている。そして単位数はカーボカウントで計算して決めている。そのため、食事の際の適正なインスリン単位数には、多少の自信がある。けれども、そのインスリン単位数でさえ、血糖値が下がらないのである。逆に、時には食後の血糖値が極端に下がることもある。2時間後の食後血糖値が40mg/dlの低血糖、そんなこともよくある。なんなんだ、こりゃ。飯喰ったら、血糖値が上がるんとちゃいますか・・

 

血糖値が高いとき、疑うべきポイント

ここから先は、僕の経験を元に書くので参考程度で。常時、血糖が高い、ないしは食後低血糖のときは、少し体が異常をきたしている、と僕は読む。たとえば、歯が腫れていたり、なにか感染症にかかっていたり、不眠もかなり血糖値に影響をきたす。むろん、なりたての1型糖尿病の患者さんは、こういう経験が少ないかもしれない。だって、そういった歯周病や不眠などの症状は少ないはずだからである。しかし、老齢の僕は、歯がボロボロであり、不眠に苦しんだりしている。先週は肺の感染症みたいなものを患った。そのため、血糖値は常に高く、乱高下もあった。だから、そんなときは、

「体調が基本的によくない」

と読む。正解かどうか、それはわからない。けれども、経験上、僕の場合、インスリンの単位を増やすよりも体調不良を治すことを先に考えるようにしている。ただ、これがなかなか難しい・・簡単に治らない・・体調不良なので、イライラする。やらなきゃいけない事は山ほどある。だけど、休まねばなるまい・・と自分に言い聞かせて、言い聞かせて、言い聞かせて、納得はできないけど、ベットに潜り込む。全てを捨てて休むのある。

「僕がいなくても、なんとかなるっしょ・・」

ベットの中で、そうつぶやいて自分を慰める。

 

基礎インスリンの単位変更は最後の最後

なんで最後なのかって?だって、基礎インスリンの単位を増やしてですよ、体が元気な状態に戻ったら、低血糖が頻発して、その反動で、高血糖が頻発しちゃうでしょ。だから僕は、例外中の例外を除いて、基礎インスリンの単位は動かさないようにしている。ちなみに、僕の基礎インスリン単位は16単位、1日の食事の総インスリンもだいたい16単位、おおいときでも24単位くらい。血糖が変な動きをしだせば、体調不良。そう決めているのである。もう若年の成長期でもないので、基礎インスリンの単位はそう簡単に増やさない。頑固で、医者には嫌われる、素行不良の1型糖尿病オヤジである。こんな経験でもお役に立てれば意義がある。血糖値が高い時、その3に続く

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