6月中旬の健康診断でのこと。肺のCTを撮ったらドクターから「影のようなものがある」と言われ、冷や汗たらり。振り返ってみれば、6月上旬ぐらいから、咳はでて、倦怠感もあった。ひどい日はメール読むのも嫌なくらいの全身倦怠感だった。
その間は血糖値も高かった。食事を摂れば300mg/dlオーバー、食前も200mg/dlは超えていた。そうなると、カーボカウントやインスリン注射など、どこ吹く風。とにかくインスリンが効いてる気がしない・・そんな日々を2週間過ごし、体重が5kgも減った。そりゃ、そうだ、食欲も全くなかったのだから。
しかし、嫌なことも思い出した。「HbA1cの悪化や体重減少の際は、癌も疑うべきである」とある先生が言っていたことだった。2型糖尿病患者さんの例だったと思うが、この記憶が現実とが交錯した。冷や汗が身震いに変わった。
影は肺炎?最悪は癌?
ドクターも、喰い入るように肺のCT画像を見ている。シーンと虫の音も聞こえぬぐらいに静まりかえった診察室。そして恐る恐る、ドクターへ聞いたみた。
自分「先生、影というのは癌なのでしょうか・・」
先生「いやー、これはですね・・」
自分「先生、癌なら癌とハッキリ教えてください」
先生「いやー、これは肺炎っぽい影ですねぇ」
自分「本当に癌ではないのでしょうか?僕は癌でもキチンと受け止める覚悟はあります」
先生「いやー、癌ではないと思いますよ、ははは」
内心、ホッとした。あまり大きな声では言えないけど、喫煙歴も糖尿病歴と同じくらいなので、肺がんは確かに怖い。肺がんでも、まさに自業自得なのであるが、チェーンスモーカーと呼べるくらいタバコを吸っているから、肺がんCTは最低でも年1回は受けるようにしている。ドクターからは、半年に1回と勧められている。
その後、血糖値は乱高下
抗生物質が処方され、とりあえず肺の影は経過観察となった。そして、その後、血糖値は乱高下を繰り返した。食前高血糖と食後低血糖。朝起きて血糖値を測れば、300mg/dlに近い数値で、食後2時間後は40mg/dl近辺。
人事を尽くして天命を待つほど、人事は尽くしてないけど、これではどーにもならん。まさに、不可抗力の状態であり、あがけばあがくほど、ドツボにハマりそうだった。
しかし、幸いにも体調は徐々に良くなり、倦怠感もなくなり、食欲も増してきた。「体重を増やすなら、揚げ物を食べろ」と言われていたので、揚げ物を食いまくった。いや、正直言えば食える状態に戻っていった。明らかに、体調がよくなっているのサイン、だった。
血糖が乱高下の時を振り返る
とにかく血糖値だけはキッチリ7回測る(朝食前、後、昼食前、後、夕食前、後、寝る前)
と自分に言い聞かせてる。なぜか?
きちんと7回測っておけば、平均血糖値から、ある程度のHbA1cを推測できるからである。最近の血糖測定器は30日の平均血糖値を表示してくれる。7回測定をしていれば、HbA1cを推測することは可能である。また、インスリンの単位を多くしても、下がらない時は下がらない。通常のインスリン単位数でも、下がりすぎてしまうことだっていっぱいある。だからこそ、、
きちんと見るのだ〜、自分の現実、いや血糖値を!
血糖値さえ把握していれば、無用な低血糖昏睡だって防ぐこともできる。これは僕の経験談からなのだが、低血糖昏睡を起こすギリギリの時に測った血糖値はLO、つまり20mg/dl以下だったケースがよくあった。お世話になったドクターの話しでは、低血糖昏睡の急患で運ばれた患者さんは1mg/dlという数値だったらしい。これでは脳死してしまう・・。
ただ、人前で血糖を測るのは恥ずかしい・・そんな方へ、次号では昔、出会った中国人のことを書いてみようと思う。血糖値が高いとき、その4へ続く
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