この記事は血糖測定器の細かいことに関連した記事になります。
この前、血糖値を測ったら、20mg/dlという数値だった。20mg/dlとは、僕の中では、ほとんど低血糖で倒れているか、昏睡一歩手前の血糖値。
血糖値20mg/dlは、挙動もおかしくなって、自分で何をやっているのかわからない血糖値。いや、正確に言えば、少しだけわかる。けれど、自分をうまくコントロールできない血糖値。
おまけに、体は糖分を欲する血糖値。だから、無意識にコーラや菓子パンなどをムシャムシャ食べている。ひたすら何かを食い続けている誰か、という感じである。
しかし、残念なことに、そのときは、挙動不振にもならず、糖分なども無意識に体は要求していなかった。体はいたって正常と呼べる範囲だったし、頭も普通に動いていた。しかし、血糖測定器に表示された「20mg/dl」という数値を見れば、低血糖を気付けずに、見過ごしてしまい、「僕は無自覚性低血糖」という言葉が頭をよぎる。それで、ちょっとだけ、挙動はおかしくなった(笑)
恐る恐る、ふたたび、血糖値を測った。結果は90mg/dl。ただ、90mg/dlという数値も不信に思い、もう一度血糖値を測る。結果は92mg/dlだった。
健康な人と、ほとんど同じ血糖値ではないか。
20mg/dlという結果はいったいなんだったのか。もし、僕が、この20mg/dlという測定結果を信じて、ブドウ糖やコーラを飲んでしまったとしたら、いったいどうなっていたのだろうか。あきらかな高血糖に襲われるのは間違いないだろう。
血糖測定器の値は、基本的には、参考の数値だということも、自分の頭の中ではわかっていたつもりだ。けれど、20mg/dlというのは、ちょっとありえないでしょう。
僕は、血糖測定器のセンサーに入っている綺麗に折りたたまれている添付文書を広げて、読んだ。赤いカッコで囲われている部分を丁寧に読んだ。僕は添付文書に向かって、こういった。
静脈や動脈の血液で測定したつもりはないし、果物などの糖分を含んだ食品に触れた手で、測定した覚えはない。
きちんと指から採血した末梢血で、血糖値を測定した!
と。そして、小声でこうつぶやいた。
たぶん、プラリドキシムヨウ化メチル投与中の患者でもないし・・
しかし、血糖値は20mg/dlを示したのである。実際は90mg/dlぐらいなのに。
こういうのを偽低値と呼べばいいのか、添付文書よ!
まったくもう・・
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