この記事は血糖測定器の死角の続きの文章になります。

朝の8時に起きて、朝食前に血糖値を測れば、なんと264mg/dl。高いなあと思いつつ、まずは血糖を正常な状態へ戻すため、とりあえず3単位分のインスリンをブスッと注射。

朝ごはんは、おかゆ。雪が積もる寒そうな景色を窓から見て、なんとも体が温まりそうな食事。しかし、一方で消化の良さそうな炭水化物(おかゆ)。いやでも僕の食後の血糖値は跳ね上がりそうだった。まあ、そんなことはさておき、とりあえず食事用に3単位のインスリンを8:30に打って、おかゆを食べて、その後、娘を送りに幼稚園へ向かった。

雪の積もる坂を登り、凍ったアスファルトをソロソロと歩き、なんとか娘を幼稚園へ送り届けた。慣れぬ雪に交通網は麻痺していて、バス停には30名ほどの人が並んでいた。あり得ないほどの行列。普段は、どんなに多くても10名ぐらいの人しかいないバス停だと言うのに・・

ひとしきり、朝の行事を済ませて、腕時計を見れば10:30になっていた。朝食を食べてから2時間が経過したことになる。朝の血糖値が264mg/dlととても高かったから、食後の血糖はあまり下がっているとは思えなかった。穿刺器具で指から血を出して、血糖値を測定した。

 

血糖測定の結果

測定器に表示された血糖値は40mg/dl。思いつく原因は見当たらない・・食前は高い血糖値だったし、おまけに朝食は血糖値を急激にあげるだろう消化の早い炭水化物。どこをどう見ても、食後の低血糖など考えられなかった。もう一度、血糖値を測ってみると、今度は42mg/dl。確かに間違いなさそうな低血糖だった。なぜだかイライラもしていたし・・

すぐさまジュースを飲んだ。500mlのグレープフルーツジュースの一気飲み。その後、血糖値は80mg/dlまで回復したけれど、どうも納得がいかない低血糖。おかゆを食べてさえ、血糖は上がるどころか、下がるばかりじゃないか、と不満は募る。しかし、まあ、こんなことも僕の1型糖尿病ライフでは日常茶飯事。

 

急激な温度差

外の寒い気温と暖かい部屋の室温。そんな日に血糖測定器を持ち歩るいて外出などすれば、急激な温度変化にさらされる。その温度変化に血糖測定器は弱いとされている。たとえば、今日の東京みたいに寒いところに血糖測定器を置いておいて、その後、暖かい部屋に移動したらどうだろう。血糖測定器にとって急激な温度変化。

この急激な温度変化のさいに、血糖値を測ると値に多少のばらつきがでるらしい。血糖測定器をテストする際には、測定器、センサー、コントロール溶液が室温の範囲にあることを確認、と添付文書には書いてある。たいしたばらつきではないだろうけど、一定の温度に安定させてから測定したほうがより正確な数値は出やすいのかもしれない。たいしたことではないけれど、覚えておいてきっと損はないだろう。偽という血糖測定器へ続く

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