この記事は、前回の記事・まじめな糖尿病患者がハマる罠の続きになります。食前、食後の血糖値を測る、打ったインスリン単位と食事内容の記録。ちょっと面倒ではあるが、これが確実に血糖値とHbA1cを下げるための手段。そして、食事ごとの適正なインスリンの単位を考える。記事の最後には「最新のインスリンポンプの体験」も記載してます。
まじめな患者がハマる失敗例・その2
あなたは「1型糖尿病」を学びたくて、ネット検索をした。そして、このブログに辿り着いた。これだけでも、あなたは、とても優秀な1型糖尿病患者である。治療に意欲的なのである。素晴らしい。もし、あなたがこのブログのファンであれば筆者も嬉しい。だけど、一点だけ注意すべきことがある。この注意を怠ると、あなたのHbA1cは上がるかもしれない。その注意点とは
これらの情報は全てネットの情報である
「えっ、それってどういうこと?」
「いやいや、実はネットの情報は書き換えが可能で」
「だから、どうしたの?」
「間違ったことを言っても訂正があとから出来るんですよ、Wikipediaだって、企業のサイトだって、あとから書き直しができるんですよ」
だからネットの情報はあくまで参考程度で・・
この1型糖尿病のブログもそう。記事の校正はされていないし、そのため誤字、脱字は多い。論理的な矛盾点もあるかもしれない。その上、名前も公表していない。だけど、僕はこの記事をまじめに書いている。僕の経験でお役に立てることがあれば・・患者さんや医療従事者に役に立ててもらいたい、そんな想いから記事を書き始めた。だけど、この記事もネットの情報だと言うことをお忘れなく。
長年のインスリンポンプで気付いたこと
昨今、糖尿病治療の武器(技術)は進化し続けている。代表格はインスリンポンプや、血糖を持続でモニタリングし表示する・リアルタイムCGMと呼ばれる機器。今の日本ではメドトロニックが発売するミニメド 620G システムが最新のものだろう。これは、インスリンポンプとリアルタイムCGMが合体しているもの。高額であるが、日本でも導入できるようになった。
過去の話しに戻れば、僕は2006年にインスリンポンプを導入した、HbA1cは5.5%まで下がった。しかし、その後は徐々に上昇。海外での在住の際、思い切ってリアルタイムCGM付きインスリンポンプ・パラダイムVEOを自費購入(50万円くらい)・導入した。しかし、それでもHbA1cは年々上がり続けた。2015年、遂に8.7%に到達。ここで僕はインスリンポンプに見切りをつけた。
個人的な意見ではあるが「インスリンポンプの皮下注射の限界」、僕の中ではそう結論づけた。そうなると、リアルタイムCGMよりも、インスリン注入機器の変更がベターである。その信念のもと、インスリン注射へ切り替え5ヶ月。今のHbA1cは7.2%。今のところ良好な治療実績。そして、これはDrではない、一人の患者の症例や意見であることをお忘れなく。
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