きっと、あなたは「まじめな糖尿病患者さん」である。なぜなら、まじめな糖尿病患者さんじゃなきゃ、このブログに辿りついていまい。同じ糖尿病患者さんの体験記や治療法などを、糖尿病を勉強しようとしている結果、このブログに辿りついたと推測する。そのため、そのような患者さん向けに記事。
「まじめ」と「HbA1cの低下」には相関性がある
糖尿病の治療をしようと意欲のある患者さんは、かならずHbA1cが低下する。たとえば、1型糖尿病患者さんであれば、きちんと血糖値を測り、インスリンを打って、毎月病院へ行ってHbA1cを測定する。まじめでない患者さんは、きっと治療すらしない。病院へも、たまにしか行かないだろう。これでは、HbA1cが上昇することは自明の理。
だけど、まじめな患者でもHbA1cが上がる時
そりゃ、確かに糖尿病の治療は面倒臭い。1型糖尿病であれば、やらなければいけないことが山ほどある。インスリン注射、血糖測定、低血糖への対処、この作業を毎日、毎日、対処しないといけない。また、いろいろな人生の雑事(たとえば、学業や仕事)が忙しくなると、少しづつ治療を省くことがある。まじめに仕事をするがゆえ、少しづつであるが、あなたの糖尿病治療の優先順位は下がってくる。たとえば、仕事で多忙な時は血糖測定を忘れていたり、睡眠時間が極端に減ったり。ちなみに僕は、この落とし穴にズッポリはまった。トホホ・・・
まじめに治療すれば、糖尿病が良くなる、その失敗例
まじめに治療する、ということがどういう事なのか?これは人それぞれ違う。1型の場合、医学的にわかっていることは「インスリンを打てば血糖は下がる」。「炭水化物を食べれば血糖はあがる」。「血糖が下がれば、HbA1cは下がり、合併症が防げる」。医学会を敵にまわすつもりなど毛頭ないが、治療においてわかっているのは、そのぐらいのことだと僕は思う。ただ、人それぞれに、必要なインスリンの単位や1日の食事量だって違う。だから「自己管理」が大切だと言われている。だけど、まじめに治療(自己管理)する、ということはどういうか?それは、むやみに血糖測定をすることでもないし、高血糖時にインスリン単位を過剰に増やせばいい、という問題でもない。これは愚の骨頂。まじめに治療する=相応の知識が必要、なのである。
知識がないあなたでも出来る「まじめな治療」
それは、食事の前と後に血糖値を測る、それだけである。いたって簡単である。もし追加で出来るようならば、何を食べて、インスリンを何単位打ったか?記録をつけておくと「鬼に金棒」である。そして、「なぜ」を繰り返してみる。なぜ食前の血糖値が高かったのか?なぜ、食後の血糖値が高かったのか?自分なりに仮説を立ててみる。
このホームページとブログを閲覧している患者さんは「まじめ」である。この仮説を立てる作業は絶対出来るはずである。そして、あなたなら、どのように仮説を立てて、対処し、成功したか、失敗したか、教えていただきたい。匿名でも構わないので、ぜひ、こちらからご投稿頂きたい。あなたの情報は、他の1型糖尿病患者にとって、とっても有益な情報になる。まじめな糖尿病患者がはまる罠(2)に続く。