1型糖尿病患者の僕にとっては、今でも悩ましいのが空腹感である。空腹感は、健康な、40歳の人でも起こるし、僕の場合は血糖値が低くなったというサインだろう。
腹が減った・・
空腹感を満たすため、人は何かを食べる。何かを飲む。糖質が多い大福やどら焼き、などのお菓子や、コカコーラなどを飲んだりする。Have a breakで有名だったキットカットも食べる。プリングルスも食べる。普通の人がするように、1型糖尿病の僕も、空腹感が起これば、普通の人と同じように行動する。
けれど、そこには違いもある。
空腹感を満たすよりも
空腹感を満たすよりも、低血糖から回復するため、1型糖尿病である僕は大福やどら焼き、などの糖質を多く含んだお菓子を食べるし、コカコーラも飲む。食べたり、飲んだりした糖質が、僕の血液の中にある少なくなったブドウ糖の濃度を上げよう努力する。
そんな糖質の努力が実って、僕のブドウ糖の濃度が多くなれば、腹が減ったという空腹感はなくなる。無事に血糖値が上がってきた、とも実感できる。そして、誰にも言えないけれど、僕は、そっと、胸をなでおろす。
空腹感のパターン
授業中に、机の上の教科書を立てて、弁当をコソコソと食べる高校生の気持ちは、僕にはとてもよく分かる。なぜなら、僕の低血糖症状のスタートは、
腹が減った
というサインから始まる。そんなサインがあれば、僕の血液の中にあるブドウ糖が多いか少ないか、を僕は測る。ブドウ糖が少なければ、低血糖だ。高濃度糖質食物を食べる。すると、僕の血液の中の、一つの糖質であるブドウ糖も多くなる。血糖値は回復する。よかった。
僕の血液の中にあるブドウ糖は、ごくたまに、グルコースとも呼ばれる。僕の血液にあるグルコースは、いつもではないけれど、時々、極端に減る。
激しい低血糖
極端にグルコースないしはブドウ糖が減ったときのことを、僕は、激しい低血糖、と名付ける。外出先でも激しい低血糖に対処できるように、僕は高濃度糖質飲料をバックパックに入れる。しかし、外出先でも激しいタイプが、時々、僕を襲う。
何かを食べたい、などという生優しい空腹感は起こらない。
何か食べなければイケナイ
という、少し迅速で、少し不自然で、少し命令的で、少し慌てる空腹感が起こる。そして、僕は、その空腹感に従って、高濃度糖質食物ないしは飲料を摂取しなければイケナクなる。そこが満員電車なら、バックパックにさえ手が届かない。
しかし、ここを見逃すと、次の僕は挙動不審が始まる・・糖質と空腹感(2)へ続く。
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