1日の睡眠時間は、だいたい4時間半の今の僕。眠剤を飲んでさえ、入眠後、1時間半で必ず一度目が醒める。それから、再び寝て、3時間眠るという生活。だから、たまに究極的に眠い日があって、今日の土曜日は昼間でもベットで寝ていた怠け者である。
そんな怠け者は、夕方に目を覚ました。そして、いつも通り、起きてからの血糖値は、勝手に、自動的に、何も食べていないのに、上昇しているから不思議である。測った高い血糖値を見て、追加でインスリンを打ったところで、この高血糖はすぐに下がる気配を見せない。かなり、不思議な現象である。
短時間睡眠の首相
今、EU離脱だの、スコットランド独立だの、何かと話題の英国。そして、鉄の女と呼ばれたサッチャー首相。彼女もどうも4時間の睡眠だったらしい。よく、この短時間睡眠で、国を動かす仕事ができたものだ、と短時間睡眠体験者の僕は尊敬してしまう。彼女の仕事の目指したゴールは、とても平坦なものではなかったけれど、英国は彼女のおかげで良い方向に向かったように僕は思う。
そして僕の1型糖尿病治療のゴールも恐らく平坦なものではない。まずは、HbA1cを下げることである。しかし、ただ単に、HbA1cが下がればいい、というわけではない。そりゃ、もちろん、HbA1cを下げるためだけならば、患者としての僕は、低血糖を我慢したり、糖質量の多い食べものを減らしてみたり、いろいろ試行錯誤して、ちょっと危険な領域に踏み込めば、HbA1cは下がるだろうとは思う。
高血糖、低血糖、HbA1c
しかし、恐らく医療従事者(たとえば糖尿病を専門に扱っておられるDr)ならば、この低血糖を減らしつつ、HbA1cを下げるというのが、1型糖尿病治療の最終目標である、と考えているはずである。あくまで僕の推察だけれども・・
反対に、患者としての僕は、多少HbA1cを下げるならば低血糖は避けられない、という思いがある。そして、いろいろな経験を積んでいけば、低血糖なぞはコーラかブドウ糖ゼリーを飲めば治る、という程度にしか考えられなかったわけだ。
しかし、Drサイドから見るならば(あくまで僕の推測だけれども)、1型糖尿病の治療で、緊急を要する(いわゆるブドウ糖を飲んだりしなければいけない)低血糖は、患者治療で何よりも避けたい、と思われているのではないだろうか。
普通の健康体の人と同じぐらいの血糖値、つまり低血糖じゃない70mg/dl以上の血糖値を常時維持しつつ、高血糖ゾーンも200mg/dl以下ぐらいで、という感じが理想だと思われているのではないだろうか。
1型歴10年目の僕だったなら
医療従事者から、
じゃあ、あなたの目標は低血糖も起こさずに、高血糖のゾーンも少し低くして、HbA1cを下げましょう、と言われたならば
そりゃ無理です、と即答してしまうだろうけど・・
しかし、しかしである。30年の1型糖尿病を生活してからの僕は、
低血糖も高血糖もできるだけ抑えながら、僕のHbA1cの低下を目指す
と思えてならない。It is very impossible to achieve thisなんだけど、そのために、持効型インスリンも微量ではあったけど、1単位減らしてみたのだった(持効型インスリンを・・の記事を参照)。なぜかといえば、低血糖は、とかく昏睡に至るような緊急性を要するものでもあるし、そのほかに、脳みそへのダメージという点がすごく気になっているアホンダラ野郎なのだ。
また、今の僕の中では、HbA1cを無理して下げるべきでないという時期がある、という意見が芽生えつつある。なぜか・・
この意見は、また後日、お話しできれば幸いである。