この記事は「信頼できる本を紹介します」の続きになります。
500kcalのケンタッキフライドチキンを食べるのと、160kcalのごはん。果たして2時間後の血糖値はどちらが高くなるのか?
答えは「ごはん」
500kcalのケンタッキーより、160kcalのごはんを食べた方が血糖値はグーンと跳ね上がる。なぜでしょうか?
ケンタッキとごはんの食品成分表
ケンタッキーのオリジナルチキンは500kcalあたりの炭水化物量は約16.6gです
<引用元>ケンタッキーフライドチキン 栄養成分表
それに対して・・
ごはんの160kcalの炭水化物量は37.2gです
<引用元>糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版
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なので1000kcalのフライドチキンを食べても
炭水化物量は33.2g。一方、160kcalのごはんの炭水化物は37.2gです。そして、血糖値を急激に上げるのは炭水化物だと言われています。だから1000kcalのケンタッキーよりも160kcalのごはんの方が食後2時間後の血糖値は高くなるのです。
この事実、少し、疑う方もいらっしゃるかもしれません。ならば、実践してみるといいと思います。さてさて、あなたの血糖値はどう変化するでしょうか?
結果はわかった・・だけど、この先に課題が・・
まずは実践してみましょう。そして、あなたの血糖値の結果を知りましょう。だけど、大切なのは、ここからです。この事実から、あなたはどのように食事と向き合っていくか?この向き合い方が人それぞれだからです。
「ケンタッキーフライドチキンを食べる = 血糖が上がらず糖尿病が良くなる」
「ケンタッキフライドチキンを食べる = バランスの悪い食事を取ることになる」
「たまにケンタッキフライドチキン = だって好きなんだもん」
あなたがどう食事と向き合うか?決めるには「正確な知識」が必要
そう、ケンタッキーフライドチキンを食べるのが悪いことではない。そして、ごはんを食べることも悪いことはない。好きなように食べればいいのです。だけど、食べるに当たって、正確な知識がないと、HbA1cは下がりません。特に1型糖尿病の場合には、必要なインスリンの単位が食品ごとに違うからです。炭水化物をたくさん食べれば必要なインスリンの単位は多くなる。逆にカロリーが多くたって炭水化物が少なければインスリンの単位は少なくなる。
僕はインスリンポンプを導入する前、食事のカロリーを計算して、まさに経験と勘でインスリンの単位を決めて注射していました。しかし、炭水化物にフォーカスすることにより、より適正なインスリン量を計算することができるようになりました。これが、いわゆるカーボカウント法というやつです。
この「カーボカウント法」は1型糖尿病患者さんだけでなく、普通の糖尿病患者さんも十分に役に立つと想います。
カーボカウント法を学んでみる
そのカーボカウント法ですが、ネットの情報ではなくて、本を読んで学ぼことをお勧めします。僕はインスリンポンプを導入した2006年、本を読んでカーボカウントを学びました。そして今はシリンジの注射器+カーボカウントで治療を続けています。インスリンポンプじゃなくても、かなり役に立ってます。
また、最近ブログの記事数が多くなってきました。もし、お探しの記事があれば「記事検索」より簡単にお探し頂けます。ぜひお使い下さい。
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