ここ数年、よく歩いている当方。もともと、出不精で、あまり好きではなかった運動だけれど、すでに40歳を越え、今週は体調も悪く、おまけに書くことばかりしていると、いやでも「運動の大切さ」を感じずにはいられない。
「血糖値と運動」。それは、糖尿病の患者さんにとって大切なテーマであると思うけれど、1型糖尿病で、おまけに痩せている僕にとっては、運動をしてさえも血糖値が下がる実感はない(笑)。だから、僕の場合、運動とは、血糖値を下げる(適正にコントロールする)ための活動ではなく、脳を活性化させて、1型糖尿病と向き合うための活動なのである。
食事制限やインスリン注射、血糖値の測定に、低血糖の対処など、1型糖尿病との生活では、やることが多いし、決して楽でもない。ときには、低血糖昏睡を起こして、それから救急車で搬送され、病院で目を覚ませば、その後はいやでも自己嫌悪に沈む日々がやってくる。
インスリンなど打つから、低血糖昏睡が起こるのだ!
低血糖昏睡はとても恐怖な出来事。だから、血糖値を下げるインスリンを呪いもしたし、インスリン注射を恐れたりもした。ただ、インスリンなくして、到底、長くは生きられない自分がゆえに、インスリンは必要な薬剤で、かなしい事実である。
だから、インスリン注射が怖くても、左手には、低血糖昏睡を回避するためのブドウ糖とか炭水化物入りのジュースを持ち、右手ではインスリンを持たなければならない我が人生。そのような、時に和やかでない我が人生に立ち向かうために、きっと運動が存在するのだ、、
そして、歩いているといろいろなことを思い知らされる。樹木の色の変化を見れば、季節が変わることを感じるし、疲れ具合も日によって違ったりするから不思議である。また、いろいろな閃きなども起こる。
歩くのが億劫の場合、僕は本を読みながら歩いてしまう(もちろん、まわりの状況に注意しながらだけれども)。そうすると、歩く時間はとても短く感じるし、目的地まで早く着いたようにも感じてしまう。
なにはともあれ、軽いウォーキングをやりながら、やる気が上がれば、それはそれで嬉しい限り・・