前回の記事では血糖測定の大切さについて書きました。ただ、ここで注意すべきことが一点あります。

 

血糖測定が大切だ!

という気づきが、かつて僕に起こったときのことです。その気づきは、少しの不安も伴いました。あまりに今まで血糖測定をしていなかったからです。

そして不安になった僕は1日に10回以上の血糖測定をするようになりました。血糖測定が必要とはいえ、今、考えると、測り過ぎな血糖測定の回数でした。コストも大変かさみました。

余談になりますが、かつて海外にいたころ、心配のあまり、1日20回以上測っている1型糖尿病患者さんの話を聞いたことがあります。彼も不安ゆえに、20回以上も測っていたと思いますが、これでは測りすぎだ、と僕は思いました。

 

もちろん、リアルタイムのCGMを体につけていれば、24時間、血糖測定(補正のための血糖測定は必要ですが・・)もすることなく、血糖値の流れを随時見ることができます。

1型糖尿病を長年患って、低血糖を感じにくくなっていらっしゃる方にはもってこいの医療機器とも言えるでしょう。

しかし、当時(血糖測定が大切だ!と感じたころ)は、リアルタイムのCGMもありませんでしたし、今の僕もリアルタイムのCGMを付けていません。

なので、体内血糖測定器に頼りすぎずに、定期的に、きちんと測って、今の血糖値を把握することが本当に大切だ、と思うようになりました。

 

つまり、必要なときに、必要なだけ、血糖値を測定することが大切だと今の僕は考えています。血糖測定のタイミングに関してわからない場合は、おそらくドクターや看護師さんが教えてくれるでしょう。

そして、あなたが、1型糖尿病の治療ないしは2型の糖尿病治療にやる気を起こして、血糖値を測るようになれば、嫌な想いをするDrや看護師さんは一人もいないはずです。

やる気を前面に出し過ぎれば、きっと、そういう性格であるあなたのことも考えて、Drはアドバイスするはずです。アドバイスは、あなたにとって、良いと思われることもあったり、嫌なこともあったりするかもしれません。

 

医者上手にかかり下手

という諺があります。

福山通運健康保険組合のホームページによりますと、以下が引用文になります。

どんな名医にかかろうと、患者がわがままで医師のいうことを聞かなければ病気は治らない。結局損するのはかかり下手の患者自身という意味。古くから伝えられてきた俗諺です。

引用元:http:www.fukutsukenpo.or.jp/news.asp?articleid=1275&page=7

と、あります。

つまり、何が言いたいのか、というと、医療者との適切なコミュニケーションも、あなたの糖尿病治療を大きく前進させるということです。ずーっと、同じ医療者にかかっていれば、医療者はきっとあなたの性格や長所や短所なども必ず見ている(つまり全人的に)と僕は信じています。

その上で、医療者は、あなたに治療のアドバイスをするはずです。だって、彼らは、プロなのですから。

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