僕の1型糖尿病の血糖値コントロールで必要不可欠なものと言うならば、

血糖値の測定

インスリンの注射

食事

最低限、上の3つが必要と考えている今の当方。当たり前だ、と言われてしまいそうな内容ではある(笑)。もっと、細かく言えば、たくさんあるのだけれど、とりあえず最低限なのでここでは割愛。

最初の「血糖値の測定」に関しては、基本的にそんなに難しい作業ではないから、今回の記事でも割愛。(もし、難しいと感じている人がいらっしゃるならば、ご相談やご質問よりコメント頂ければ幸いです。そこにフォーカスして記事を書きます。)

 

インスリンの注射と食事

残る2つを、もぐらのように深堀りしていくと、これが、実に、奥が深いのである。インスリンを注射すること自体は、慣れれば当たり前の作業にはなるけれど、インスリンの単位数(いわゆる量)を決める作業は多少難がある。打ったインスリンの単位が多すぎたなら、低血糖を起こしてしまうし、その反動で勝手に高血糖にもなってしまうから不思議である。

逆に、打ったインスリンが少なすぎたなら、血糖値はずーっと高い値を維持してしまう。そんな高血糖を見れば、僕は、食事を食べ過ぎたのだろうか、インスリンが少なかったのだろうかか、とつねづね考えてしまっていて、そのたびに、インスリンを増やしてきた。

しかし、そうするとどうなるか?

今度は低血糖を頻発して起こしてしまい(食後の血糖値を測っていないと気づかないケースもあった)、その反動で、頻発して高血糖になるケースが起こる。いつも当たり前のように表示される高い血糖値を見て、また当たり前のように、食事の量が多かったのか、インスリンの(単位)量が少なかったのか、と考える。そして、インスリンを増量する。こういう悪循環なスパイラルに僕は以前、陥ってしまった。

 

インスリン製剤の種類

1型糖尿病の場合だと、2種類のインスリンを1日に注射することになる。ひとつは、持効型と呼ばれるインスリンであり(食事をするしないに関わらず、僕が生活する上で必要なインスリン)、その効果は24時間とも言われている。

一方で、食事のたびに打つのが、超速効型と呼ばれるインスリンである(食事をするときに、必要なインスリン)。その効果は3〜5時間と言われている。

高い血糖値が続く場合、どちらのインスリンの単位(量)も増量したくなるのが、患者である僕の心理ではある。

けれど、高い血糖値の原因を、

食事の量が多かった、とか、インスリンの単位(量)が少なかった、などと僕のように勝手に決めつけてしまえば、またインスリンを増量することになる。

そうすれば、今度は以前にも増して、低血糖が頻発して起こる。そして、その反動による高血糖も、以前にも増して頻発して起こる。測った高い血糖値を見て、また、インスリンの単位(量)を増やす。すると、もっと頻繁に低血糖が起こって、もっと頻繁に高血糖が起こる・・つまりインスリンは増量に増量を重ねているけれど、HbA1cは下がっていない・・という事態に陥ってしまうのだ。

 

インスリンの単位の難しさ

あるDrは講演で以下のようなことをおっしゃっていた。全ての言葉を正確に覚えているわけではないけれど、たしか以下のような言葉だった。

インスリンは、用量が決まっていない薬である

示唆に富み過ぎるお言葉だった。Drは沢山の本も上梓していて、Drにご迷惑がかかるといけないので、お名前は割愛させて頂く(もしお名前を出してよろしければ、こちらからお返事をいただけるとありがたいです)。

インスリンを増量することで上で述べたような高血糖と低血糖のスパイラルに陥ってしまうこと、に対してDrは警鐘を鳴らしているのだと僕は感じた。

そして次回からは、血糖値コントロールに必要な食事の仕方について書いていこうと思う。無理なく、いつも通りに食事を食べて、血糖値を安定させる方法。ただ、あくまで、僕が実践してきたやり方。このような記事など役になど立つのだろうか気になるところだけれど・・

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