最新の血糖測定器か、それとも従来型のものでよいのか。

あなたが1型糖尿病であれ、2型糖尿病であれ、インスリンを打っている患者さんであれば、保険の範囲内で病院やクリニックから血糖測定用の機器やセンサーを処方してもらえる。その場合は、新しい測定器やセンサーのほうが良いに決まってる。

だって、価格は保険の範囲内のため、新しいセンサーでも古いセンサーでも、同じ価格だからである。

ただ、インスリンを打っていない患者さんや、保険の範囲以上の回数を測ったインスリン依存の糖尿病患者さんならば、血糖測定器もセンサーも自費で購入しなくてはいけない。となると、すぐに新型の血糖測定器やセンサーに飛びつくわけにもいかない。

センサーの価格は70円〜100円、安いものだと・・

そうすると、センサー1枚あたりいくらぐらいなのか。正規品のものでは70円〜100円程度のものが市場を出回っているし、並行輸入品だと50円ぐらい安価なものだ。ただ、当方としては、血糖測定器は医療機器になるから並行輸入品は少し怖いように思う。まあ、自分が現地で買うならば多少の安心感はあるけれど。

とはいえ、1回の血糖測定で最低でも50円以上はかかっているので、血糖測定は、とても高価な代物なのである。

そして、先日話した測定器のいまで話したセンサーの干渉物質について。

新発売されているセンサーはできるだけ、干渉物質を排除して、より正確な血糖値が測れるように設計されている。

ただ、血糖測定、すなわちSMBGは、Self Monitoring Blood Glucose(簡易型自己血糖測定)の略でもあり、あくまで糖尿病患者さんが手軽に測れる血糖測定器のことをさしている。だから、病院やクリニックで測るほど正確ではない血糖値だけれど、とりあえず先日お話しした偽高値、とか偽低値にならないものであれば良いのだ。

温度も血糖値の誤差の要因に

実は温度などの環境も、血糖値の誤差を生み出す原因にもなっている。だから、血糖測定に使うセンサーの添付文書には、使用環境の条件として温度が限定されているのだ。

僕も含めた糖尿病患者さんが携行する血糖測定器だからこそ、いろいろな使用環境に耐えうるようには作られている。そして、表示する血糖値の正確性も年々良くなっているのだ。

そうすると、新しい血糖測定器を使うのが本当に良いのか。

という疑問にあたる。もちろん、新しいセンサーの価格は高いけれど、保険の範囲内であれば、価格は同じだから、新しいものを使うと良い。しかし、多く血糖値を測る僕みたいな1型糖尿病患者さんにとっては、果たして新型の血糖測定器は良いのだろうか。

ちょっと専門的な測定器のいま(3)に続く・・

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