僕の血糖値は勝手に上がる。僕には内緒で勝手に上がる。

この記事は血糖値が高い時の気持ち(2)の続きになります。

僕は朝、目が覚めてから、血糖値を測る。だいたい100mg/dlぐらい。朝食は抜いた。家を出て、出社する。出社後、気になって血糖値を測る。僕の血糖値は軽く200mg/dlを超えていた。

ケットウチガタカイアルネ

朝ごはんも食べていないのに勝手に上がる血糖値を見て、僕は不思議に思った。なぜだろう。わからない。けれど、食べ物が原因で血糖値が上がったわけではなさそうだ。

朝起きてから、血糖値は勝手に上がる

という傾向が僕にはあった。起立したときに血圧があがる『起立性高血圧』のように、僕の場合は、『起立性緩徐型高血糖(午前中限定)』と名付けたいぐらいだった。朝の7:00ぐらいに、まず血糖値を測る。そして10:00ぐらいにもう一度、血糖値を測る。10:00の血糖値は、計らなくても勝手に高い血糖値になっていた。

ほかの患者さんも同じような傾向があるのだろうか。僕は知らなかった。たとえ、ほかの1型糖尿病の患者さんたちには起こらない傾向だとしても、僕の1型糖尿病では起こっている傾向だった。そして、不思議と高い血糖値を放っておけば、お昼には、100mg/dlぐらいの普通の血糖値に勝手に戻った。これは、僕の血糖値の『傾向と対策』だった。

いつ、僕の血糖値は高くなるのか。

勝手に上がったり、勝手に下がったりする僕の血糖値の傾向を知りたかった。そのため、いつも、だいたい同じ時間に血糖値を測って、だいたい同じ時間に食事を食べた。だいたい同じくらいのカロリーを食べて、同じくらいのインスリンの量を入れた。だいたい同じくらいの時間に朝起きて、だいたい同じくらいの時間に夜は寝た(この生活を1週間続けてみると、あきれるくらい慣れてくる)。

そんな生活を続けると、僕は、なんとなくだけれど、自分の血糖値の傾向をわかったような気がした。いや、正確には、わからなかったのかもしれない。ただ、明らかに、わかったことが一つあった。それは、僕が注射を打つ時に、ふとももや、お腹をローテーションしながら打っていることだった。今回は右ふともも、次回は左ふともも、その次はお腹、といった具合に。そして、なんとなく感じたことがあった。

打つ場所(部位)によって、血糖値の傾向が変わる

ということだった。だから僕は、お腹ならお腹に、ふとももならふとももに、いわゆる体の同じ部位へ数日間インスリンを打ってみることにした。もちろん、ローテーションをしながらだけれども。

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