読者から以下のご意見を頂きました。
性別：女性
年齢：60代
題名：とても参考になります。
メッセージ本文:
はじめまして。私は四国、徳島に住む６２歳の女性です。
今から２６年前、３６歳の時に糖尿病といわれ、２年前に１型糖尿病と宣言されました。
徳島はローカルなので糖尿病=Ⅱ型糖尿病という感じで、食べたいものは食べてインシュリンを多めに打ったらそれでいいと思っていました。
最初は地元の国立病院で成人病検査で発見されて最初～インシュリン注射。その後、２軒病院を変わりました。今までは糖尿病はかかったら一生長いお付き合いという言葉を信じ続け、どうしたら改善するかとか、全然考えておりませんでした。ただ発病して２０年以上たつので 合併症だけは目に見えぬ恐怖感が常にあったのは確かです。
２年前にバセドー病を発病した時に、２０年間通った医院から心筋梗塞と誤診され 糖尿病とバセドー病の両方を治療してくれる医者を探し探し、やっと今の主治医にたどり着きました。
去年開業したばかりの４０代の優しいドクターと巡り合えました。このドクターと出会って、初めて初心に帰って、どうすれば糖尿病と共生できるか、合併症のない残りの人生を楽しく過ごすことが出来るのか、を真剣に考え始めました。今まで栄養学とかは、色々学んできたので 基礎知識が合ったのが幸いし、今、カーボカウントを頑張っています。
今までどうしてもa1cが8%を切ることができませんでしたが、今のドクターと出会い7%台も徐々に下がり先月は6.9%になりました。 先生曰く、a1cは7%ぐらいの方が生活しやすい～と、合併症も無理に5％とか6％とかにすると、かえってよくない～と。ドクターを信じて日々カーボカウントを頑張っています。
最近はネットで検索をすると糖尿病の知識もたくさん出てきます。それであなたのブログとhpにたどり着いたというわけです。今まで３４年間年中無休でお店をして 糖尿病のコントロールもして、子育てもして、主婦もして、大変な日々でしたが、去年お店をテナントにして隣の敷地に娘の店も建てて。今は、糖尿病の克服と治療にエクセルとにらめっこの毎日です。糖尿病は、本当に掛け算の日々だと～。血糖値を測り、カーボカウントを計算し。血糖値が高ければインシュリンを追加打ちして、低ければブドウ糖（最近、発見しましたがブドウ糖の代わりにヤクルトを飲みます。これ、とても効果もあり。低血糖の時の楽しみでもあります）同じ一生なら、糖尿病とともに、病気を楽しむ生き方の方が、ずっと生きがいがあると思います。
いいHPに出会いました。 長文になってしまいましたが、よろしくお願いします。
回答：
ご意見をいただき、有難うございました。
「ただ発病して２０年以上たつので 合併症だけは目に見えぬ恐怖感が常にあったのは確かです。」
これは私も同じ状態であり、多くの1型糖尿病患者さんだけでなく、2型の患者さんも含め、直面している課題であると思います。網膜症という合併症に関しては、何年ぐらいで網膜症は発症するのか？というテーマが記載してあるHbA1cの結果と網膜症もご覧ください。
「今まで栄養学とかは、色々学んできたので 基礎知識が合ったのが幸いし、今、カーボカウントを頑張っています。」
私も、カーボカウント法と出会ったのは今から約10年前のことになり、その後、インスリン単位の調整はカーボカウントを使って計算しています。特にインスリンポンプを使っている場合は、カーボカウントとの相性が良いと思っています。
「先生曰く、a1cは7%ぐらいの方が生活しやすい～と、合併症も無理に5％とか6％とかにすると、かえってよくない～と。」
このご意見には私も賛成します。インスリンがすでに枯渇している1型糖尿病患者にとって、HbA1c5%代とは低血糖が頻繁に起こる数値であると思いますし、6%代でさえ、なかなか難しい数値です。そうなると低血糖もあまり起こさず、合併症もできるだけ遅く発症させるための現実的に可能な数値は、7%前後ぐらいではないか、と感じております。
「低ければブドウ糖（最近、発見しましたがブドウ糖の代わりにヤクルトを飲みます。これ、とても効果もあり。低血糖の時の楽しみでもあります）同じ一生なら、糖尿病とともに、病気を楽しむ生き方の方が、ずっと生きがいがあると思います。」
ブドウ糖の代わりにヤクルトを飲み、それを逆に楽しみと捕らえている姿勢が、患者さんの心理として前向きで素晴らしいと思います。ブドウ糖ゼリー、ラムネなど、低血糖の対策品はいろいろとあります。私は通常はコーラを飲みます。ただ、この様な心の持ちよう一つで気持ちが変えられる。この病気に対しては、こうした心持ちがとても大切だと感じています。
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