読者から以下のご質問を頂きました。
性別:女性
年齢:30代
題名:基礎インスリンについて
メッセージ本文:
1型糖尿病になってから5年7ヵ月経ちました。基礎インスリンについてご相談させてください。
現在追加インスリンを超速効型インスリン(食事の量で単位を決めています)、基礎インスリンを持効型溶解インスリンを9単位打っています。以前は違う持効型溶解インスリンを使用していましたが、夕飯後、寝る前は血糖値良好なのに、翌朝の血糖値が200~300になり下がりませんでした。
インスリンが合わないのでは?と主治医から持効型溶解インスリンの変更の指示を受け試しましたが、翌朝血糖は高血糖のままです。暁現象かソモジーか調べるため、夜中3時に血糖値を測ったら、200台に上がっていました。
基礎インスリンが足りないと思い、2単位増やしましたが一向に下がりません。日中の血糖値は良好です。朝食後120ぐらいだとしたら 昼食前は90ぐらいに下がっています。
1度何時ごろから血糖値が上がっているのか調べようと思い、23時に測ったら121でした。そして24時に測ったら234まで上がっていました? 基礎インスリンは夕方6時に打っていますが就寝前にした方がいいのでしょうか?
もっと単位を増やした方がいいのか悩んでいます。ちなみに朝の血糖値が高血糖になってきたのは、今年の2月頃からです。宜しくお願い致します。
回答:
ご質問をいただきまして有難うございました。
「現在追加インスリンを超速効型インスリン(食事の量で単位を決めています)、基礎インスリンを持効型溶解インスリンを9単位打っています。以前は違う持効型溶解インスリンを使用していましたが、夕飯後、寝る前は血糖値良好なのに、翌朝の血糖値が200~300になり下がりませんでした。」
就寝時の血糖値が正常なのに、起きたとき(いわゆる朝食前)の血糖値が200〜300mg/dLに上がっている、ということはよくあることだと思います。
「インスリンが合わないのでは?と主治医から持効型溶解インスリンの変更の指示を受け試しましたが、翌朝血糖は高血糖のままです。暁現象かソモジーか調べるため、夜中3時に血糖値を測ったら、200台に上がっていました。」
夜中3時に測った血糖値が高い、という事実だけでは、暁現象か、ソモジー効果なのか、の判断ができかねます。
「基礎インスリンが足りないと思い、2単位増やしましたが一向に下がりません。日中の血糖値は良好です。朝食後120ぐらいだとしたら 昼食前は90ぐらいに下がっています。夕食前の血糖値も高血糖はほとんどないです。」
就寝中の血糖値は高いけれども、日中の血糖値が良好であることは、良いことだと思います。ですので、ご心配はよくわかり、HbA1cの値にもよりますが、早急の処置が必要な状況ではないと思いますので、一つ一つ主治医の先生によくご相談され、全体を調整されるとよろしいのではないかと感じます。
「1度何時ごろから血糖値が上がっているのか調べようと思い、23時に測ったら121でした。そして24時に測ったら234まで上がっていました? 基礎インスリンは夕方6時に打っていますが就寝前にした方がいいのでしょうか?」
深夜の高血糖がソモジー効果なのか暁現象なのかを調べるため、僕でしたら、ドクターに頼んでCGMとかFGMと呼ばれる持続血糖測定器を装着してもらうと思います。そうすれば、就寝後から翌朝にかけての血糖値がグラフになってわかりますし、その結果、ソモジー効果なのか暁現象なのかを判断できるからです。
基礎インスリンの単位増加については、僕自身は慎重に進めるべきと考えているため、上記の持続血糖測定器を試し、その結果をふまえた上で、次の段階として単位調整、時間変更などを模索すると思います。
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