血糖測定器の7日間、14日間、30日間の平均データを見れば、だいたい145mg/dl〜160mg/dlをウロウロしている当方。インスリンの注射は、いつも同じ部位(お腹ならお腹、太ももなら太もも、二の腕なら二の腕)に注射をしている。

 

腹から太ももへ

今年の1月からは、あまり好きではない太ももにインスリンを注射することにした。太もも注射の嫌いな点は、毎回、毎回、小便や大便以外で(要するにインスリン注射のために)ズボンのベルトを緩めねばならないのはとても面倒である。その上、ベルトを緩めたあとのチャックを下ろすという数秒の作業は、男の僕にとっては、イケナイことをするような、ちょっと恥ずかしい、ときには、いたたまれなくなるような、行為である。

おまけに、太ももに打つと血糖値は乱高下するという意識が僕にはあった。そのため、効率の悪いであろう自分のふとももまでも嫌いになったのだ。反対に、腹への注射の方は血糖値が安定すると思っているのである。

ただ、そんな自分の恥ずべき固定観念も、たまには崩してみたかったので、辟易していた右と左にある太ももへ、ごめん、これから、あなたたちへ注射を始めます、と心の中で断りを入れた。

 

【症例報告】大腿(だいたい)部へのインスリン注射による血糖値変動と腹部との差異

もちろん、僕は医療者ではないから正確なことはわからない。しかしテーマは悪くないだろう。そして、僕は不仲だった太ももに、全国地図をイメージした。

もちろん、これは僕の頭の中の想像であって、半分は忘れない様に、半分は少し治療を面白くするために、このような形で僕の固い脳みそに働いてもらうことにした。実際に、ふとももに日本地図を書いたわけではない。

また、なぜ、そのような日本地図をイメージしたかといえば、どこかのテレビ番組でやっている日本地図のダーツをふと思い浮かべたからだった。毎回、毎回、どこかの違う場所に行って取材をして、という風に、僕はインスリン注射のローテンションをイメージした。

 

同じところに注射すると・・

太ももの全く同じ場所(ここでは、福岡県民の皆様には大変恐縮ではあるが、福岡県博多区とする)に、繰り返しインスリンを打てば、僕の博多区はインスリンの洪水のようなものを起こしてしまい、インスリンの効果が薄れるのを僕は今までの経験で知っていたし、皮膚も炎症を起こして治りにくくなってしまう(めんたいこの赤いふくさやの看板のある博多区はかなりのダメージを受けてしまって、福岡の皆様にも、そして僕にも迷惑がかかる)ことは以前から知っていた。

僕は、想像上だけでなく、実際に博多区へご飯を良く食べに行ったりするけれど、ふとももの日本地図上では福岡県博多区だけを贔屓には出来なかった。

そのような理由もあって、今日は北海道の旭川市に打って、明日は東京都の新宿区に打って、明後日は香川県の高松市に打つというような、幼い子でも地図を学びながら、インスリン注射をイメージできるように、楽しめるような工夫もほどこしたつもりだ。

ただ、毎食ごとに違う県を渡り歩きながら(僕のふともも上のイメージである)打つインスリンという僕のプロトコルもそう悪くはないだろう。そして、この症例の研究は、誠に勝手ながら、2016年の1月から始めたのであった・・

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