僕は最近ノートを持ち歩いている。インスリンや血糖測定器と同様に。ノートとは言っても、血糖値を書き写す血糖自己管理ノート、ではない。測った血糖値を書き写す、ということを今の僕はほとんどやってない(笑)
日常生活において、何かをしているとき、どこからともなく、1秒間くらいの短い間で、ふと何かを思いつくときはないだろうか。
あっ、野菜を買わなくちゃ。
日常生活で、忘れても差し障りないようなことが突然、頭をよぎる時が僕にはある。正直、野菜を買い忘れたところで、何か問題が起こるわけではないけれど、そんな、どーでもよいことがフワっと頭に浮かぶ瞬間がある。
この時、僕はノートにつける。忘れてもいいようなことを。自分の大事な血糖値の記録などは全然メモしないくせに・・である。
なぜかと言えば、最近、ある本を読んだ。どーでもいいようなことはメモしておき、大切なことは頭に保存しておくこと、を推奨している本である。いわば、頭の中をいかに掃除するか、について書いてある本だった。
自分にとって、どうでもいいことは忘れてしまう。その逆に、自分にとって大切だ、と感じることは脳みそにインプットされるみたいである。人の頭は・・なので、忘れていいようなことをノートにつける。そして忘れてしまう。頭をまっさらにする。どーでもいいことはノートに記してあるので、あとでノートを見れば思い出せるわけである。
たしかに自分の過去を振り返れば、自分にとって大切だったことは未だに忘れていない。1型糖尿病と診断されたときのことや、親父が亡くなったときのことなど。メモはしていなかったけれども、事細かにあの過去のことが蘇る。
どうも、人間の脳みそは、自分の価値観によって忘れる忘れないを振り分けているらしい。興味のあることは忘れにくく、興味のないことはすぐ忘れる。全てを頭に詰め込めようとするならば、僕の脳みそは即座にオーバーフロー。そしてパンパンになった僕のHDDは、きっと僕を焦らせる(笑)。
なので、僕の頭を掃除するために、ノートを持ち歩くようにした。そして、そのノートには僕にとってどうでもいいようなことばかり書いてある。
今回参考にした本はまだ読み終えていないので、読み終れば、このブログで紹介したいと思う。
そんなわけで、インスリン注射や血糖値など、1型糖尿病の僕にとって大切なことは、もちろんそのノートには書いていない(笑)