僕は以前、酒を飲んでいた。社会人となって、忙しい仕事を終えて帰宅すれば、350mlか500mlの缶ビールを1本飲んだ。それからインスリンを打って少量の食事を食べる。すると、眠気が襲ってきて、すぐに寝る、という生活だった。酒は好きだったけれど、そんなに強くなかった。

飲み会の席でも・・

会社勤めをしていたころは、よく飲み会もあった。飲みニケーションも大好きだったので、そのときは、少し多めの量の酒を飲んだ。もちろん、酔いながらもインスリンはきちんと打って、酒の席を楽しんだ。飲みすぎて、記憶がなくなることもよくあったけれど・・(笑)

低血糖のこと

酒は食事と同様に、カロリーや糖質があって血糖値が上がりそうな印象である。しかし、飲み会で飲みすぎた翌日に、僕はよく低血糖になった。たぶん「アルコール性低血糖」と呼ばれるような症状である。翌日は食事を食べてさえ、血糖値は思ったほど上がることがなく、インスリン量の調整が難しかったのを覚えている。

栄養成分でみる酒

たとえば、350mlのビールや180mlの日本酒の糖質量は、だいたい10gである。なので、飲み会などの酒席の場で5本ぐらいのめば、糖質量は50gとなる。ご飯で言うならば茶碗一杯ぐらいの糖質を摂取したことになる。

糖質だけみれば、血糖値が上がりそうではあるけれど、酒の場合はちょっと異なる。なぜならば、酒にはアルコールが含まれていて、そのアルコールが血糖値を上げないようすることもあるからである。 酒には、血糖値を上げそうな糖質も含まれているけれど、実は血糖値を上げなさそうなアルコールも含まれていることも忘れてはいけない・・

酒を飲んだ翌日

酒を飲んだ(特に飲みすぎた)翌日は、食事を食べて、いつも通りにインスリンを打ってさえ、食後低血糖になったりする。いや、いつも通りにインスリンを打ってさえ、高血糖にもなったりする。そう、酒を飲んだ翌日の僕の血糖値は、ほぼコントロール不能の状態となった。インスリンの単位は「当たるも八卦、当たらぬも八卦」となることが多かった。

酒は「百薬の長」とも言われるけれど、飲みすぎは体によくないし、1型糖尿病患者の僕にとっては、なによりも血糖値がジェットコースター、いや、昨日乗ったTokyo Disneyseaのタワーオブテラーのようになる。暗闇の中、エレベーターは急上昇するのか、急降下するのか全くわからない。酒を飲みすぎた次の日の血糖値は、そんなタワーオブテラーのエレベーターになるのである(笑)

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