1型糖尿病の患者さん、いや、インスリンを注射している糖尿病患者さんにとっても、低血糖はどのくらいの頻度で起こっているのだろうか。
たとえば、僕の場合だと、2日か3日に1回は低血糖が起こっている状況である。おまけに、僕は、すでに完全にインスリンが枯渇しているので、HbA1cを下げようとすればするほど、低血糖はよく起きる傾向だ。
今回、低血糖の症状について少し振り返ってみる。以下の数値は、あくまで、血糖測定器で測った値の血糖値である。そして血糖測定器の種類(いわゆるメーカーの違う血糖測定器)によっても多少の誤差もある。これは機種間差と呼ばれるもの。
そして、少し基本に戻ると、
低血糖とは、70mg/dLを下回った血糖値
血糖値は、健常人では空腹時でも70mg/dLより低下することはほとんどありません。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000013qef-att/2r98520000013rbk.pdf
出典 mhlw.go.jp/ 厚生労働省:(案)重篤副作用疾患別対応マニュアル 低血糖
そう、健康な人のほとんどは、70mg/dL以上という血糖値を維持しているわけだ。けれども、インスリンとともに生活する1型糖尿病患者の僕は、この70mg/dLをいとも簡単に下回ってしまう悲しい現実になんども直面している。
低血糖症状について
僕の場合、70mg/dLを少し下回ったぐらいの60mg/dLでは、低血糖の症状はほとんど現れない。ただ、たまに眠気と吐き気が起こることがある。
50mg/dLぐらいになると、ちょっとおかしいかな、と思って、まずは血糖値を測る。
40mg/dLだと、明らかにおかしい、と思えて血糖値を測る前に、まずはブドウ糖を補給する。
そして、おそらく40mg/dLを下回れば、僕の挙動はおかしくなる。
おそらく、と書いたのは、挙動がおかしい中で、血糖値なぞ測っちゃいられないのだ!そのため、まさにその瞬間の、正確な血糖値などわかるはずもない。
症状として、目はチカチカし、おまけに低血糖だというのに、自分が何をすればいいのかわからなくなってしまうのだ。
昏睡に陥るのか、それとも、現実に戻れるのか。
そんな境界線の上に立っているような状況である。実に怖い瞬間だ!
免許について
だから、車に乗るときには、ひどい低血糖を起こさないために、ブドウ糖や血糖測定器を持参する必要がある。いや、持参しなければならない。
ただ、ここで先日の免許センターでの出来事を思い出す。こういう場合は、いったい、どうしたらいいのだろうか。僕は心の中でつぶやく。次回に続く・・
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