多くの糖尿病患者さんがフリースタイルリブレの販売(処方)を心待ちにしている。これは間違いのない事実だろう。
なぜなら、この1ヶ月でフリースタイルリブレについてのお問い合わせがこのホームページにたくさんあったからだ。これからリブレを買うにはどうしたらいいのか、という質問がとても多かった。
僕が聞いていることとしては、リブレの出荷が一旦停止し、それは9月にある保険収載のための出荷停止らしいということ。
ただ、今年6月のように、再度保険収載に通らなかった場合、今後、リブレは買えなくなるだろうか。
保険収載・・ここは僕の手には届かない領域。
また個人的な見解だけれど、リブレを自費で購入という販売手法は少し不思議なやり方だ、と僕は思った。たとえば、クリニックに通院している人はリブレを買えて、病院に通院している人はリブレを買えない人が出てくるからである。日本の医療制度として、これは少し不平等ではないか、と僕は直感的に感じた。だから、ここのブログで
フリースタイルリブレ
という名前を出して記事を書くべきかどうか、僕は本当に悩んだのだ。ただ、販売手法はさておき、リブレという医療機器そのものはとても良いものだったので、情報提供のために記事を書くことにした。
リブレのことを初めて聞いた人のために、Q&Aコーナーではリブレを使った方からの感想メールなどを掲載しているので、ぜひ参考にしてほしい。
リブレの強みと弱み
それは、血糖測定器と違って、毎回穿刺することなく血糖値がわかることだ。たとえば、混んだ電車の中で、低血糖かな、と感じた時に、わざわざ血糖測定器をだして、穿刺することなく、かざせば1秒で血糖値がわかるのは本当に便利である。
一方、これは僕の使ってみた率直な感想だけれど、リブレにも弱点はある。それはリブレの低血糖領域の数値の信頼性である。ここが若干弱いように感じるのである。つまり、今の自分の血糖値が確実に低血糖かどうかを知るためには、リブレの測定値よりも血糖測定器の方が信頼性が高いと僕は感じるのだ。
ただし、リブレは血糖値を、その時点(瞬間)のものだけでなく、連続した線で表示してくれるから、全体的な自分の血糖値のトレンド(傾向)がわかる。これはCGMと呼ばれるインスリンポンプについている24時間血糖値をモニタリングしてくれるものも同じである。
血糖値のトレンドとは、今の血糖値が上昇↗️しているのか、ないしは下降↘︎しているのか、である。なので、フリースタイルリブレは低血糖領域の数値の信頼性が低いかもしれないが、血糖値が低血糖ゾーンに向かっているかどうかの判断はできるのである。
ただ、そのリブレの動静については、もう少し見守るしかないようだ。