読者の方からも質問を頂いたりするテーマである暁現象について今回はふれてみたい。
最近、僕の血糖値は高い。それも、起きている日中ではなく、眠ってからの血糖値が高い。
眠る前の血糖値が100mg/dLだとすれば、眠ってから2時間後くらいから血糖値は上昇をはじめ、最高値で350mg/dLくらいになっているのは日常茶飯事である。
それも、眠る前に、何かを食べたわけでもない!なのに、眠っているあいだの血糖値が突然上昇する始末だ。これは、まさに暁現象と呼ばれているものである。
日中は100mg/dLから180mg/dLの往復をしている優等生ぶりな血糖値なのに、明け方に起きて、寝ぼけながらもフリースタイルリブレで血糖値を測ると、目にする血糖値は300mg/dLオーバーなのだ。
寝ぼけながらも、すぐに追加のインスリンを打つ。そうすると、今度は朝に低血糖を起こしてしまっている…あ〜、いったりきたりの血糖値。1型糖尿病のインスリン生活の現実を、目の前で起こしてしまった….
そして、以下のサイトでは、インスリンポンプを使って、インスリン量を調整し、暁現象を改善した一つの患者さんの体験記を紹介している。
暁(あかつき)現象の改善
話しをもとにもどそう。
寝る前に食事をしたわけでもないのに、なぜ、このような高血糖が起きるのか?
正直なところ、僕にもわからない…(笑)。例えば、風邪気味だったり、そのときの体調も関係しているように感じることもある。なぜなら、毎回、暁現象があるわけではなく、暁現象がないときもあるからだ。これだから、インスリンの調整には四苦八苦してしまうのだ!
ただ、一つ言えるのは、1日の食事量が多すぎると、僕の場合、深夜帯に血糖値が上がることが多い。逆に言えば、1日の食事量が少ないか普通の場合は、350mg/dLという途方もない血糖値になることはなく、悪くても250mg/dLあたりが多い。
この深夜帯に高くなる血糖値が、2ヶ月の血糖値の平均がどのくらいだったかわかるへモグロビンエーワンシー(HbA1c)という値を押し上げているのも間違いない。今の僕のHbA1cは7.6%である。せめて、合併症予防のためにも7.0%未満にはしたいものである。