2018年12月にインスリンポンプでも有名なメドトロニック社からガーディアンコネクト(CGM)が発売された。
2018年の年末から、あらたに2機種のCGMが発売された。前回の記事では、テルモから発売されたCGM(Dexcom G4)を使用した。
今回は、メドトロニック社から発売されたガーディアンコネクトを使用する機会を得たので、使用感などをお伝えしたい。
左がガーディアンコネクトのセンサー
前回装着したDEXCOM(CGM)との違いは、センサーの装着部分(皮膚との接着部分)が広くないこと。オーバーテープと呼ばれるものを上から貼り付けるけれど、接着のノリもあまり強くないので、皮膚はかぶれにくいと思われる。一方、接着のノリが強くないので、少しの衝撃でも外れてしまうことがある。
上記のセンサーは2個目のセンサーで、最初に装着したセンサーは、装着2日目で少しの衝撃で見事に外れてしまった。皮膚がかぶれるのも嫌だけど、外れてしまったセンサーは当然もう使用することはできない。だから少しの衝撃で外れてしまうのは本当に残念だった。
センサー装着が少し面倒
フリースタイルリブレと比較すれば、センサーの装着は少し面倒。写真左にあるエンライトサーターと呼ばれるセンサーを装着するための器具を使って、右にあるセンサーを体に装着する。
センサーを装着したあとは、専用のテープを上から貼り、その後、トランスミッタと呼ばれる白いシェルをセンサーに装着すれば、とりあえずは完了である。
センサーの使用期間は最大6日間
センサーの試用期間は、DEXCOM(1週間)よりも1日短い6日間。またDEXCOM同様、1日2回のキャリブレーションが必要。つまり血糖測定を1日2回する必要がある。
このキャリブレーションを行うことで、実際(指先)の血糖値とCGMの血糖値の誤差が少なくなる。その指標となるのがMARDという値で、この値いが低ければ低いほど、実際(指先)の血糖値とCGMの血糖値の誤差が少ないということになる。
ガーディアンコネクト(CGM)のMARDは、前回のDEXCOM同様に10%以下らしい(アメリカのNCBIより参照)。
スマートフォンで管理、事前に(60分前から)鳴る予測アラートが魅力
DEXCOMやフリースタイルリブレと違うのは、専用の機械(リブレだとリーダーと呼ばれるもの)を持つことなく、手持ちのスマートフォンで自分の血糖値が把握できるので、血糖値を把握するための道具が1つ減り効率化されている。
写真は、iphoneアプリの画面であり、アプリをタップすれば、自分の血糖値のグラフが見れる。
また、アラートも鳴らすことができる。たとえば、血糖値が55mh/dL以下になるようなら、上記の写真のように緊急アラートが常に鳴る。そのほかにも、自分で高血糖や低血糖の領域を設定すれば、高血糖や低血糖ときにもアラートを鳴らせるし、おまけに高血糖や低血糖になるだろうという予測のアラートも鳴らすことができる。このため、ブドウ糖や補食を、低血糖に入る前に摂取することが可能になる。
また、データを他の人とも共有ができるので、離れたところにいる家族や保護者の人にとって安心な機能と言える。
問題はスマートフォンのバッテリー
今回のガーディアンコネクトのアプリは、購入して14ヶ月目のiphone8で使用した。
100%充電をしてから、当日12:00くらいから使用を開始。
写真を見てもらえるとわかるけれど、21:30にはバッテリーが20%を切った。使用中、全く充電しない状態でスマホを使えば、バッテリーは1日で使い果たしてしまいそうだ(画面の明るさも暗めで設定)。
そしてバッテリーが切れてしまえば、CGM機器も兼ねるスマートフォンは全く使い物にならないので、今後の対策を期待したい。