先週はなぜだか本当に体調が悪かった。こっぴどく体調が悪かったのだ。いつもより高い血糖値。そんな血糖値は、インスリンを増やしてさえ、つまり追加打ちを何回も何回もしたところで、まったく下がる気配がなかった。なので、普段、あまり単位数(量)を変更しないベーサルを大幅に増量しようとも考えた。
けれど、ベーサルの単位は動かさなかった。たとえ、ベーサルのインスリン単位(量)を倍に増やしたところで、高い血糖値はたぶん下がらなかっただろう。つまり、そのぐらい激しく高い血糖値を前に、僕は為すすべがなかった。
体調が悪い時の平均血糖値は、ゆうに200mg/dLを超えていた。けれど、食事を食べ過ぎたわけでもないし、インスリンを打ち忘れていたわけでもない。おまけにインフルエンザにかかったわけでもないし、熱がでるような風邪をひいたわけでもない。ただ、体調が悪いだけなのに、なぜだか、血糖値も高過ぎた。
けれど、そんな高かった平均血糖値は、ついに170mg/dLぐらいまで下がった。体調も少しずつ回復している感じだ。
体調が悪い日も、悪くない日も、毎日、ほとんど同じ食事量(糖質量も、カロリーも)であり、インスリンの単位(量)もほとんど同じなのに、なぜ、こんなに大きく血糖値がアップダウンするのだろうか。本当にわからない・・。逆から見れば、食事のカロリーやインスリン量をあまり変えなくとも、血糖値は大幅にアップダウンしてしまうのだ。だから、焦ることはない。
その昔、といっても15年くらい前は、結構、適当に、食事のときのボーラスのインスリン量だけでなく、ベーサルのインスリン量も増やしたり、減らしたりしていた。だって、体調が悪くなってくれば、必然と、いつもどおりのインスリン量では血糖値が下がらなかったからだ。だけど、最近の僕は、ベーサルインスリンの単位増減には、少々慎重である。
まずは、ボーラスのインスリン(いわゆる超速効型のインスリン)で、なんとか血糖値を安定させようと努力する。もちろん、ドクターにも相談する。と、同時に血糖値を1日4回は測る。食事もできるだけ3回食べる。可能ならカロリーも炭水化物量も一定にして。それでも、平均の血糖値が上がってしまい、どうにもならないときには、ベーサルのインスリン単位(量)をいじる。もちろん、ドクターに相談する。
適正なインスリンの単位は、体調によって様々に変わる。だから、適正なインスリン量の判断には、血糖測定が絶対に欠かせない。