前回の記事では、カーボカウントを使えばインスリン単位が、より論理的に決定ができることを書いた。
しかし、である。ここから先は僕の経験をもとにということになるんだけど、インスリンの効き目は打つ場所によって、作用時間が違うような気がするのである。
たとえば、腹に打つのと、ふとももに打つのとではインスリンの効き目は違うとおもっている。
なぜか?正確には答えられないけれども、きっと運動量も関係してくるように思う。ふとももは、歩くために、走るために、日常ではよく使われる部位。それに比べて、腹は、腹筋でもしない限り、ふとももに比べて運動量は少ないように思う。
ふとももに打って、その後、運動をした場合にはインスリンの効き目が変わってくると思われる。ふとももは歩くために、走るために、動くのであって、打ったインスリンの効きが変わるというのも頷ける。
それに対してお腹は、打ったとしても日常的にあまり動かすわけでないから、インスリンの効きは安定しているのかもしれない。
ただ、僕の場合だけだと、
ふとももに打つと、血糖値の変動は大きくなる
腹に打つと、ふとももに比べて血糖値は安定する
ということが、毎日のインスリンの注射と血糖測定で感覚的にわかってきたのかもしれなかった。そのため、ここ8年くらいは、常にお腹へインスリンを注射している。ローテーションはしながらだけれど。
インスリンポンプを使っていた時も、常にお腹へ注射していた。導入したての初めの頃は、HbA1cも一気に下がって5.5%になった。2年、3年、と時間が経っていくうちに、徐々にHbA1cは上がった。そのため、お腹以外に、ふとももや二の腕に打ったことはあったけれど、HbA1cは上がることはあっても、下がることはなかった。
僕の一つの仮説ではあるけど、インスリンポンプの針は体内に常駐している期間が少なくとも3日。それに比べて、インスリンの注射は打ったら、体内からはすぐに取り出される。ようするに、インスリンポンプの場合は、インスリン注射に比べて、皮膚組織になんらかの問題が発生しているのではないだろうか。
そんなことを考えて、面倒ではあったけれど、僕はインスリン注射に戻してみた。そうしたら、HbA1cは8.7%→7.5%まで下がった。しかし、どんなに頑張っても7.5%が限界だった。僕の仮説が検証できたのか、はわからないけれど、とにかくインスリン注射でHbA1cは下がった。
インスリン注射の部位は、いつも僕を悩ませる・・(笑)