先週の日曜日に、生まれて初めて患者会に参加した。今から30年も前に1型糖尿病を発症したけれど、幼い時にはサマーキャンプに参加せず、成人してからも患者会に参加したことはなかった。だから僕にとって初めての患者会。唯一、参加した集まりと言えば海外でのボランティア活動だけだった。
僕が参加していた海外のボランティア活動はとてもアバウトな組織だったのかもしれなかった。ひとつ例をあげれば、集まる患者さんが少ないからと講演が前日にいきなり中止になったことがあった。別な例では、糖尿病の啓蒙活動としてやっていた街頭のティッシュ配りが当日にキャンセルになったことがあった。企画されたボランティア活動のうち、66%ぐらいはキャンセルされた。僕の住んでいた国では、最大と思えるボランティア組織が企画していたものだったから、少し首を傾げてしまったのだった。
それはさておき、先日参加した日本の患者会は100名以上もの参加者がいたから、驚きとともに組織力のすごさを実感した。おまけに、あの時間は1型糖尿病の人口密度が日本でNO1の場所だったに違いない(笑)。
講演では京都医療センターの村田敬先生がお話しをされた。ただでさえ、ストレスの多い1型糖尿病ライフを送っている僕にとっては、先生のストレスコーピング(ストレスの対処法と訳せばいいか)のお話しが役に立ちそうだった。また、参加費を1000円も払っていたので、元を取り替えせねばならないという使命感にも襲われた。だから、先生のおっしゃりたい意味をきちんと理解すべく、アホンダラな僕はノートを持参して書くだけ書いた。きちんと理解できたのか、と問われればかなり自信はないけれど。
それと、患者さんたちとディスカッションする機会があった。正直、患者さんたちの糖尿病に対する意識レベルはとても高かった。初めて参加した僕は、気後れしないように自分を振るい立たせたのだった(笑)。
ディスカッションでは血糖コントローツのコツや女性だけのフリーディスカッションなど、患者さん同士がお互いに困ったことを相談しあい、色々と学ぶことが多かった。
ただ同時に、こういう患者会に参加しない患者さんたちのこともかなり気にかかった。もし、僕のように一度も参加したことのない患者さんには、一度参加してみることをお勧めしたい。ナイーブな僕でも参加できたのだから、たぶん大丈夫だってば。村田敬先生のいう「一人で悩まないこと」もストレス対処法の一つなのだから。
もし悩みごとや不安に思っていることなどがあれば、一人で悩まずにこちらから相談できます。女性だけのお悩みは相談にのれないかもしれないけど(笑)。