左がフリースタイルリブレ、右が現在試用しているDexcom G4

当方にとって、新しいCGMであるDexcom G4の最大のメリットはNo Scanという点である。

つまり、フリースタイルリブレのようにScanすることなく、血糖値が低血糖ないしは高血糖の領域のときにはアラートを鳴らしてくれ、また急降下↓↓や急上昇↑↑しているときも、アラートを鳴らして知らせてくれる。

もちろん、リブレだってスキャンをすれば、今の血糖値が、低血糖なのか、高血糖なのか、を知ることができる。そのため、リブレとDexcomとの違いは、スキャンするか、スキャンしないか、という点だけのようにも思える。しかし…

実際の血糖値との差

リブレの良いところは、キャリブレーション(較正・こうせい)をしなくとも、グルコースの変動の情報を得られるところにある。

それに対して、Dexcom G4は、1日2回のキャリブレーションが必要である。患者目線で言えば、正直、面倒である。

では、Dexcom G4は、なぜキャリブレーションしなくてはいけないのか?

それは、実際の血糖値との誤差を減らすために、Dexcom G4ではキャリブレーションをする必要がある。

CGMの精度指標であるMARD

MARDの値いが低ければ低いほど、実際(指先)の血糖値とCGMの血糖値の誤差が少ないということになる。

フリースタイルリブレのMARD(指先穿刺によるSMBGとの比較): 11.4%

出典: 指先穿刺によるキャリブレーションなしでの正確性が証明 – FreeStyleリブレ

Dexcom G4 PLATINUMシステムのMARD:10%以下

出典: テルモ、持続血糖測定器を発売 – テルモ

つまり、今回発売されたDexcom G4の方が、リブレに比べて精度は高く、より正確なCGMと言えるだろう。

今のところの結論

血糖値への正確性を追求するならば、Dexcom G4の方が良いだろうし、面倒さを回避したいならば、フリースタイルリブレではないだろうか。

ただ、1型糖尿病の場合、血糖値が乱高下することが多いため、できるだけ正確な血糖値をリアルタイムで知りたいのが本音だ。

血糖値を気軽に測れるリブレの良さは、使ってみてわかった。けれど、精度が高く、おまけに低血糖や高血糖もアラートで知らせてくれるDexcom G4は、重症な低血糖を(高血糖も)回避するためのCGMとも言えだろう。

CGMの選択肢が増えてきた今、いろいろと試して自分に合ったものを見つけたい。

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