ここのところ、いくつかのCGM(24時間持続血糖測定)があらたに発売された。
その一つに、2019年2月28日に血糖測定器(メディセーフ)でも有名なテルモ株式会社からDexcom G4 PLATINUMシステム(デクスコム)が発売された。
使用する機会を得たので、Dexcom G4のメリット・デメリットや、使用感などを屈託なく書いていきたい。
デメリット
まずは、デメリットについて書きたい。あくまで、フリースタイルリブレに慣れきっている当方が感じたデメリットなので、フリースタイルリブレとの比較と思ってもらいたい。
写真でおわかりかと思うけれど、センサーの装着部分はリブレに比べて広範囲である。(向かって左がデクスコムのセンサー、右はインスリンポンプ)
その1:装着の際の手技
フリースタイルリブレを付けて久しい。リブレの特徴の一つと言えば、装着が簡単な点だと思う。箱から取り出して、カチャと回して、腕にガジャと装着する。すごく簡単である。
その点、Dexcom G4については、手技が少々手間がかかるのだ。リブレで言うところのセンサー装着が、リブレに比べるとちょっと面倒なのだ。
その2:キャリブレーションが必要
リブレと違って、実際の血糖値により近づけるために、キャリブレーション(較正・こうせい)を行う必要がある。キャリブレーションとは、実際の血糖値を測定して、その値をCGMの装置に入力することである。
センサーを新しく取り付けた際には、2回のキャリブレーションが必要である。つまり血糖測定を2回しなくちゃいけないということ。
そして、装着してからも12時間ごとに、このキャリブレーションが(血糖値入力が1回)必要になる。だから毎日2回はこの作業が必要で、今まで、キャリブレーションが全くなかったフリースタイルリブレに慣れきっている当方は少々面倒に感じた。
その3;センサーの使用期間は1週間
2週間連続使用できるリブレに比べると、1週間は少し残念である。ただ、この点に関しては2週間装着だと皮膚がかぶれることも多く(おそらくリブレのテープの糊の問題だろう)、1週間のほうが皮膚のかぶれが少ないのではないか、と推測する。
その4:コストが高い
リブレに比べると高コストである。保険点数は以下の通りである。
C152-2 持続血糖測定器加算
(1) 2個以下の場合 1,320点
(2) 4個以下の場合 2,640点
(3) 5個以上の場合 3,300点
通常、保険点数の3割が患者負担であり、1点10円なので、1ヶ月の連続使用だと(3)になるので、9900円を負担することになる。高っ!と正直、思った。
取り急ぎのデメリットとしては、上記のとおりだが、また見つかったら随時ご報告をしたい。
もちろん、メリットも多い。次回はメリットについて書いていきたい(続)
上記は僕の率直な意見だけれど、もしCGMを導入したい場合は、主治医の先生に相談してみるといい。