1型糖尿病になってからだろうか。皮膚炎になる回数がとても増えたように思う。つまり、1型糖尿病になってから皮膚科で診察を受ける回数がどんどん増えていって、今では月に1度の糖尿病の診察よりも皮膚科に通っている回数の方が多い。
特に乾燥するこの時期、足も腕もいたるところが痒いのである。とりわけお風呂に入ったときなどは、あちこちを掻きむしりたいほど痒くなるから困ってしまう。だから先日、皮膚科に行った。痒みのことを話したら、先生から抗生物質が処方された。つまり、痒くて引っ掻いた傷から感染しているものもあって、1型糖尿病歴が長い当方は、皮膚の感染症も多くなっているように思うのである。
皮膚科で困ったこと
また、皮膚科に行って困るのは、陰部や足の付け根である鼠蹊部、またお尻にできた皮膚の炎症をどのように伝えるべきか。
当方は高校時代に陰部に赤みが出来たことがあって、先生に報告するのにかなりの勇気が必要だった(笑)。というよりも、何科に行けばいいかもわからなかったから、恥かしかったけれどまず糖尿病の先生に相談したことがある。心臓が口から飛び出るくらい緊張したのを今でも忘れない。
そして、ついには皮膚科に辿りつくことができたけれど、皮膚科でも症状をきちんと伝えることが肝要である。
糖尿病の治療とは
糖尿病の治療といえば、血糖値やHbA1cを良くすることだけではない。もちろん、血糖値やHbA1cは糖尿病治療の基礎中の基礎とも呼べるけれど、眼科や皮膚科、睡眠の問題は精神科など、それこそ多科に渡る。
当方の例を挙げると、病歴が長くなるにつれて、不眠が出たり、皮膚炎が多くなったりしている。病歴が浅い頃は、糖尿病内科や眼科だけで良かったものが、その後、いろいろな科を受診するようになった。
また、1型糖尿病を発症して間もないころ、いろいろなことに神経を研ぎ澄ましたように(例えば、低血糖症状など)、眠れないとか、皮膚の調子がおかしいなど、何か気になることがあれば早めに先生に相談しておくのが良い。
やはり病いは先手必勝が常であるし、生活の質(Quality of Life)を維持することが何よりも大切なことだと当方は思う。