糖尿病になってから、月に1回は行っている定期検診。以下の内容は、既に1型糖尿病の患者さんにとっては、かなり基礎的な内容であるものの、糖尿病をよく知らない人にとって、糖尿病になるとどういう検査をするのか。少し掘り下げて書いてみる。

糖尿病と言えば、CMでもおなじみの血糖値が重要ではあるけれど、どのくらいの数値が正常値で、どのくらいの数値が糖尿病域なのか。こういうことを今回のテーマとしたい。

まず、病院やクリニックへ定期検診に行けば、最初にやるのが以下の検査だ。

尿検査

尿に糖が出ていないか、を調べる尿糖の検査。糖尿病とは、尿に糖がでる病いと書く。そして、この検査は簡単に、血糖値が高いかどうかの判定ができる。

なぜなら、血糖値はだいたい180mg/dLを超えると、尿に糖が出始めるからだ。また、尿に糖だけでなく、糖尿病による合併症(腎症)を発病していないか、を調べるために蛋白の検査もする。1987年ごろの話しをすれば、当方は、この尿検査を自宅で行い、血糖測定などまだあまり流行している時代ではなかったために、その尿検査のデータを頼りに1型ライフを送っていたのである(笑)。その尿検査では、ケトンなどの検査項目もある。ここでは割愛する。

血液検査

もちろん、糖尿病の患者さんはご存知のことだけど、この血液検査では実際の血糖値を測る。空腹時の血糖値は、健康な人であれば70mg/dLから109mg/dLの間である。そして、血糖値を下げるホルモンがインスリン。インスリンは膵臓から分泌されている。けれども、そのインスリンがすでに枯渇して、血糖値を下げるためにインスリン製剤に頼りきっている当方の血糖値は、150mg/dLだったり、300mg/dLだったりと、健康な人と違ってかなりの乱高下を繰り返しているのである。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)

血液検査では、過去1〜2ヶ月の血糖値を反映すると言われるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)も測られる。健康な人であれば、4.6%から6.2%の間でおさまっている。けれども、血糖値を下げるインスリンが完全に枯渇している当方の先月のHbA1cは8%をオーバー。悲しいけれど、不良のHbA1cの数値である(笑)

糖尿病かどうかの診断基準として

血糖値とHbA1cの2つを検査して、糖尿病なのか、それとも糖尿病の疑いなのか、ないしは正常なのか、が先生によって診断される。ここには糖尿病の合併症である網膜症があるかどうか、も診断基準には含まれる(糖尿病連携手帳第3版,p28参照)。

現在の当方は、もちろん1型糖尿病患者であるが、脂質異常症でもあるため、毎月の検査ではコレステロールの数値も測定している。自分で血糖値を測り、インスリンを注射して、コレステロールの薬を飲み、眠れないときは眠剤も飲む。もちろん、医師から処方されたものである。

いろいろやることがあって、大変なことは大変だけれど、慣れれば思ったほど苦にならない。不思議なものだ・・そして明日は月曜日。朝から仕事。外出の際は低血糖対策グッズを忘れずに。

1型糖尿病ブログ(HOME)に戻る

style="display:block" data-ad-client="ca-pub-9555026920353566" data-ad-slot="6014657333" data-ad-format="auto">