骨折の入院から退院して、早1ヶ月が経つ。そのあいだに、シックデイになったり、血糖値が高かったり(シックデイのときも血糖値は高かったけれど)、と踏んだり蹴ったりの当方。そして、ついに、退院後の初の診察デーとなった。
今月のHbA1c
骨折にて3ヶ月の入院中は、ヘモグロビンエーワンシーが7%以下だった。6.3%だったり、6.8%だったり、と聞いて驚くような素晴らしいHbA1cだった。しかし…退院後、初めて測ったHbA1cは、なんと7.8%!
つまり、退院した1ヶ月間で、HbA1cが1%も上がったことになる。Oh, my God!
シックデイや現実の生活で、かなり血糖値が上がっていたから、HbA1cの上昇は、ある程度まで覚悟はしていたものの、まさか、7.8%とは思ってもみなかった。だからと言って、どこかが痛かったり、熱がでたりするような自覚症状があるわけではないから、糖尿病は本当に怖いと思ったりもする。
1型糖尿病との生活は30年以上になった
だけど、毎日の注射や低血糖への対応、そして、合併症への不安など、いろいろな苦労を経験はしてきた。そして、周りの皆様のおかげもあって、なんとか生活してこれた今の当方である。
しかし、1番ツラかったのは、
はじめて1型糖尿病と診断されたとき
である。診断されたときは、未来への不安が計り知れなかったし、とにかく孤独だった。その孤独な状況や、未来への不安から(今でも不安はあるけれど)出てこれたのは、自分自身の気合いもあるけれど、家族や医療従事者からの支えがあったからだ。
発症当時が一番つらかった
そのため、何か不安があるのであれば、ためらわずに医療者へ相談するのが良い、と当方は思う。
もちろん、大学病院に通われている人にとっては、診察時間は短いし、おまけに権威に溢れた大学病院なのだから(少なくとも昔の当方はそう思っていた)、思ったことをなかなか口に出しにくい状況だと思う。
しかし、大きな不安を抱えたまま、1型糖尿病の治療を続けることはあまり良いことではないと思うし、医療従事者だって、あなたの糖尿病が良くなることは最大の喜びだからだ。あなたのHbA1cを下がって
ばかやろー、HbA1cを下げやがって。おまえが健康になっちまうだろうが!
と言うドクターは間違いなくいない。
けれども、この1型糖尿病の治療の半分以上は、ドクターではなく、あなたの肩に掛かってくるから、大変なのだ。あなたも医療者も、家族も、周りの人も…そして今のところは完治しないから。