退院前にはHb(ヘモグロビン)A1cは驚異の7%以下だったというのに、退院後、当方の血糖値は上昇するだけ上昇し、おおかた200mg/dLを下回ることもなくなった…なんともかなしい当方の血糖値である。

食べすぎなのか?

いいや、そんなことはない。退院前と退院後に食事量はそんなにふえていないだろう。今回の入院も糖尿病での入院ではなく、整形外科での入院だったため、入院中でさえ、お菓子(ポテトチップとか、せんべいとか)も気の向くままに食べてはいた。

そして退院してからも、食事量は1日で300kcal程度増えたぐらいだろう。たかだか300kcal程度の食事が増えたぐらいで、驚異の7%以下のA1cから、血糖値が常時200mg/dLになって、200mg/dLを切らなくことなどまずない!

まずはインスリンで調整してみる

そのため当方は、インスリンポンプのベーサル(基礎レート・インスリン注射なら持効型インスリン)を大幅に増やすものの、それでも血糖値は200mg/dLをきることがなかった。そして、夕方から体もかなりだるくなり、めまいにもおそわれるようになった。

なんだか体調が変だ。

1型患者となって、今年で30年。不思議なことだけど、自分の血糖値から自分の体調がわかることもある。常時高い血糖値のときや、あまりに乱高下している血糖値のときも、当方の体調が良かったことなどあまりない。

シックディ?

そう、シックディのときには血糖値がおかしくなる。それを逆手に利用して、血糖値があまりにおかしいときにはシックディを疑ってみるもひとつのやり方なのである。

以前、海外の大学にいたころ、同じ1型で、当方より10歳ぐらい歳下のドイツ人の女の子も同じようなことをやっていると聞いた。その子は原因不明な高血糖の際は、まずは学校を休んで、なにも考えずに、体が回復するまで、とにかく寝ています、と言っていた。

そう、自分の体調は、ある程度だけど自分の血糖値からもわかるものなのだ。

薬を服用

薬を飲んで、とりあえず様子をみてみた。体のだるさは回復に向かっていった。それとともに、当方の血糖値も200mg/dLを切るようにはなったけれど、まだ150mg/dLをきることはない。つまり、150〜200mg/dLのあいだを行ったりきたり。これでは、入院中の7%以下など達成するはずもなく、おそらく7%〜8%ぐらいだろうと推測している。

そして、血糖値を上げるものには、通常、食事を思い浮かべてしまうけれど、食事だけでもないことが1型になるとよくわかる…

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