1型糖尿病になりたての頃、旅行はしたくない、と思った時期があった。だって、旅行をすれば、食事の時間は不規則になるし、食事のカロリーや運動量もバラついてしまうから、血糖値が安定しない、というイメージがあった。だから、
旅行するのは面倒だ!
と思えたのだ。しかし、当時、中学生の僕には1型糖尿病になろうが、まだまだ知らない未知の世界が待っていたから、血糖値が安定しようがしなかろうが、まずは中学生の時に友達と国内旅行をした。九州まで寝台特急に乗った。そして、大学時代には海外旅行もした。そんな海外ではインスリンが盗られてしまって、果てしなく困った経験もした(笑)。
リブレを機内へ持ち込む場合
そう、前回お話しした金属探知機のセキュリティチェックの場合、インスリンポンプ同様にリブレも問題なく通過ができる。しかし、最近、各空港で導入が始まっているボディスキャナーだと、リブレも一旦外して、新しいセンサーを付ける必要が出てくるだろう。以下を参照してほしい。
MRI や CT スキャンを受ける際にセンサーを外さなければなりませんか?
X線、MRI(核磁気共鳴画像法)またはCT(コンピュータ断層撮影法)スキャンなど、強度の磁気や電磁放射線を含む受診を予約している場合、装着したセンサーを取り外し、検査終了後に新しいセンサーを貼付する必要があります。このような手順がシステムの性能に及ぼす影響については評価されておりません。
出典元: myfreestyle.jp
つまり、病院でのX線やMRI、ならびにCTスキャンはセンサーを取り外してください、と書いてある。実際、リブレセンサーを付けたままX線を受けたことがある当方にとって、正直、あまり問題にはならなかった。ただ、厳密に言えば、X線を通過する際には、きちんとセンサーは外して、X線検査が終われば新しいセンサーを取り付けてください、というのがメーカーの要望なのだろう。なぜなら、X線の及ぼす影響が評価されていないからなのだ。
機内に持ち込む場合の対応
1型糖尿病であれ、2型糖尿病であれ、インスリン注射をしている人であれば、CGM付きインスリンポンプはもちろんのこと、ペン型のインスリン注入器、血糖測定器、フリースタイルリブレなど、セキュリティチェックを受ける際には前もって検査官に言っておくのが良さそうである。
「1型糖尿病なので、こういった検査機器を持っています…」
これが一番間違いなく、早い方法だと当方は思う。堂々と言えばいいのだ。1型糖尿病になったのはあなたのせいではないし、血糖値を安定させるのはあなたの責務なのだから、堂々と言えばいいのだ。そうすれば、きちんとした手段で検査官が対処してくれるだろうし、待ち時間も短い時間で済むのだ。言うのは面倒だけれど、頑張ろう!
なお、上記のホームページのリンクは、2018年8月8日時点のものになります。
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