糖尿病患者にとって食事は血糖値を管理する上で十分注意を払う必要がある。しかしながら、思うようにならないのが血糖値である。同じ食事を食べても、同じような血糖値にならないことも間々あるからである。
食事で優先すべきことは何か?
いまや、食事療法と言えばカロリー制限食だけではない。糖質制限食やカーボカウントという物差しもある。食事は制限されてはいるものの、食事の自由度は大きく広がった。そのため、糖尿病患者の食事療法において、患者の生活の質(Quality Of Life)は向上しつつある。
とは言うものの、カロリー制限や糖質制限、カーボカウントをきちんと行っていても、当てにならないのが血糖値。そんな、あまのじゃくな血糖値を安定させるために、今まで感じたことは
まずは3食きちんと食べること(出来れば同じ時間帯に)
食品の成分(炭水化物など)にこだわるよりも
まず3食が大切だろう、と考える。なぜならば、経験則から1食ドカ喰いのみだと、血糖値は大きく乱高下。2食、3食で血糖値を考えると、3食の方が血糖値は安定しやすい。
極端な例であるが、1800kcalの食事制限をしていたとする。3食均等に食べれば1食600kcal、2食だと900kcal、1食だと1800kcal。まつやの牛めしの特盛は1319kcalである。ミニ盛りは510kcal。
まつやの「ミニ盛り」を3食(朝昼夕)食べたほうが、1食のドカ喰い「特盛」より、血糖値は安定すると常々感じているのである。そう、血糖値を安定させるには、食品の成分(炭水化物の量など)に気を使うよりも、まずはきちんと3食食べるほうが筆者にとって優先事項なのである。
1食と2食を比較すると
1食と2食を比べると、明らかに2食の方が血糖値は安定するように思える。というのも、1食ドカ喰いになると食後の血糖値はピューンと跳ね上がる。400mg/dlオーバーも覚悟するような始末である(笑)
その上、跳ね上がる時間帯も2時間後というわけでもなく、3時間後だったり、4時間後だったりする。わけわらない血糖値が、わけのわからない時間帯に頻発するのである、
こうなると、食品に原因があるのではなく、食事の回数に問題がありそうだ・・・そのように感じてしまう。その上、体調も極めて悪くなってくるのである。
1食ドカ喰いだとカーボカウントを使ったところで、残念ながら役に立たないのである。
経験してみることが肝要
人の生き方は十人十色であり、糖尿病患者の血糖値も同様である。そのため、こういった失敗や血糖値の乱高下は経験してみることが大切である。その上で
「なんで、血糖値高いの?」
自問自答するのである。そうすれば、隠れた原因をあなたは見つかるかもしれない。失敗を恐れず、チャレンジしてみて、あとで振り返る・・こういった経験の積み重ねが、きっとあなたの糖尿病治療に活きてくるはずである。