1型糖尿病患者さん向けの記事になります。普通の糖尿病患者さんも参考程度になる記事ですので、ぜひ、ご覧ください。
カーボカウントとは?
カーボカウントの食事療法は、特に1型の糖尿病患者さんの食事の際、インスリン単位決定に大きく貢献してくれる実践方法です。皆さん、ご存知のように、カーボとはcarbhydrate(俗称ではcarb:炭水化物)のことであり、それをカウントして、インスリン単位を決定する、そんな感じのものです。
なぜ、カーボカウント(炭水化物)にまとを絞るのか?
三大栄養素と呼ばれる「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」。その中でも、血糖値を急激にあげるのは炭水化物だからです。そして超速攻型のインスリンアナログ製剤が発売されました。この超速攻型のインスリンの「作用時間」と炭水化物の「血糖をあげる時間」との相性がよく、食べる炭水化物の量にフォーカスされるようになりました。特に、日本ではインスリンポンプが普及したあたりから・・
では、どのように実践するか?
まずは、あなたが打っている1日の総インスリン量を記録しましょう。おそらく、医師から指示されているインスリン量があると思いますので、その総量を把握します。僕の場合、持効型溶解インスリン(トレシーバ)16単位、3食で使う超速攻型インスリンは1日だいたい20単位くらい。そのため、1日の総インスリン量は36単位くらいです。さて、あなたは何単位のインスリンを1日注射してますか?
総インスリン量が上下動する人でも
普段忙しい毎日を送っている人であれば、朝食を抜いたり、夜ドカ食いの人もいるでしょう。アルコールを飲みすぎて、次の日、低血糖を起こしインスリン量が減る日もあるでしょう。そんな上下動する日でも、きちんとインスリンの単位量だけは記録しましょう!今日は何単位打った、昨日は何単位だった、など。カーボカウントの実践は、その記録からがスタートなのです。
インスリンをペンで注射、そのような方でも
インスリンポンプと相性が良いと言われる「カーボカウント」。だけど、ペン型でインスリン注射している方や、僕のようにシリンジを使って打っている人でも効果はあると思います。僕が今、実験中であり、効いてると感じてます。それよりも、カーボカウントの知識だけでも習得しておけば、「こんな食事療法のやり方もあるんだ〜」と選択肢が増え、あなたの食事が今より少しハッピーなものになるかも知れません。次回の記事はカーボカウント(中級編)に続く