1型でも2型でも糖尿病を発症すれば、食事のカロリー制限、いわゆる食事療法をすることになる。糖尿病になれば「食べたいものが食べられなくなる・・」「甘いお菓子は食べちゃだめ」「お酒も飲めない」など、連想するイメージはとても悪い・・
食事で糖尿病は良くなると思いますか?
食べ過ぎで太りすぎな人は、そりゃカロリー制限しないとだめですが、「食べたいものが食べられなくなる」というのはかなり誤解したイメージではないしょうか。あと、お酒もそういった誤解したイメージがあるように感じます。そりゃあ、飲みすぎはダメですよ・・飲みすぎて、アルコール依存症という別のつらい病気を患う可能性もあるので・・
だけど、糖尿病の食事療法には少し誤解されているイメージがあるような気がします。逆に聞きたくなるのが、
・「カロリー制限すれば糖尿病は良くなるのか?」
・「お酒を飲まなければ糖尿病が良くなるのか?」
僕の経験から言えば、「YES」とは言い難い。それはなぜか?
お酒について言えば、アルコール性低血糖という症状もあるし、カロリー制限に関して言えば、食べるものの内容によって、血糖への影響は違う。カロリーが高くたって、血糖を上げない食べ物はたくさんあります。血糖を上げるから=カロリー制限、血糖を上げるから=酒は飲んではいけない、というのは少し違うように思います。
まずは食事の内容を理解すること
もちろん、食事療法はそれぞれの人の状況、例えば太りすぎの人はカロリー制限が必要ですし、アルコール依存症入り口の人に、お酒をのんでいいとは到底言えません。ただ、そうでない人がカロリー制限やお酒をまじめにやめたところで、本当にその人の糖尿病は良くなるのでしょうか?
バランスのよい食事を食べれば、糖尿病はよくなるとは思います。だけど、「忙殺される毎日のなかで、バランスの良い食事をするのは至難の技」だと僕は感じます。だからこそ、糖尿病を良くするために「自分にあった食事」を見つけることが大切です。
そのためには、まず「普段の食事の内容」に着目する必要があります。炭水化物、たんぱく質、脂質など、どれを多く食べているのか?そして、血糖をあげる食材を「正しく知る」必要があると思います。それには若干の知識が必要です。