読者から以下のご質問を頂きました。
性別:女性
年齢:60代
題名:血糖測定器のセンサー代
メッセージ本文:
初めまして。いつも参考にさせて頂いています。
1型を発症して今年で14年目になりました。 これほど病歴を重ねて今なお腑に落ちない事があります。
それは、1度の診察にかかる診療費の内容の不透明さです。明細を見ても、今ひとつ理解できません。
先日、卵巣嚢腫の手術で1週間ほど入院したのですが、入院前1日昼・夕の2度しかしていなかった血糖値測定を入院中は朝昼夕3度測定することになり、退院後もそれが習慣になりました。
それはそれで良いことですし、回数を増やせるものならそれに越したことはないのですが、ただご存知かと思いますが、測定に欠かせないセンサーは高額なので、節約の為なるべく回数を減らそう、そう思い入院前までは1日2度しか測定していませんでした。
この間、退院後初めてかかりつけの糖内科に診察を受けに行った際、『測定の回数が増え、全く高くついてしょうがないわ』と、思わず主治医に愚痴を洩らしてしまいました。そのせいかどうなのか、その日支払った診療費はその前の診察の時と全く同額でした。処方してもらったセンサーの枚数が増えているのにも関わらず、です。
『え?』と、会計の女性を2度見してしまいました。
私が不審そうにしているので、彼女は『先生が、今回はこれで、って。。。』と、聞き取れないほどの小さな声で私に囁くのです。
その日は、何とも言い難い気分の悪さを感じつつ帰宅しました。
一体これはどういう事なのでしょう?
請求明細の不明瞭さを良いことに、医師は自分の匙加減で診療費を増減できるということなのでしょうか? ちなみに、私が処方してもらっているのは1箱30枚入りで、前回4箱、今回6箱をいただきました。掛かり付け医は病院ではなく開業医です。
回答:
ご意見を頂きありがとうございました。手術をなさったとのこと、くれぐれもお大事にお過ごしください。1型糖尿病歴14年ということで、すでに様々なご経験をされていらっしゃることと思います。
「1度の診察にかかる診療費の内容の不透明さです。明細を見ても、今ひとつ理解できません。
先日、卵巣嚢腫の手術で1週間ほど入院したのですが、入院前1日昼・夕の2度しかしていなかった血糖値測定を入院中は朝昼夕3度測定することになり、退院後もそれが習慣になりました。
それはそれで良いことですし、回数を増やせるものならそれに越したことはないのですが、ただご存知かと思いますが、測定に欠かせないセンサーは高額なので、節約の為なるべく回数を減らそう、そう思い入院前までは1日2度しか測定していませんでした。
この間、退院後初めてかかりつけの糖内科に診察を受けに行った際、『測定の回数が増え、全く高くついてしょうがないわ』と、思わず主治医に愚痴を洩らしてしまいました。そのせいかどうなのか、その日支払った診療費はその前の診察の時と全く同額でした。処方してもらったセンサーの枚数が増えているのにも関わらず、です。」
どのくらいの頻度で診察をうけていらっしゃるのか、また診療明細書も拝見していないので、わかりかねる部分もあります。そのため、以下はあくまで推察からの意見になりますが、ご了承頂ければと思います。
糖尿病の診察にかかる値段には、検査代や、投薬、在宅医療などが含まれます。センサーの枚数だけに関わらず、検査の項目が多かった場合などは診療費の値段は上がりますし、薬の種類や量によっても金額は変わります。例えば、血液検査でも毎月同じ項目を調べていないという場合もあるかと思います。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は毎回調べるはずですが、そのほかの調べる項目が変われば、金額も上下動します。
「請求明細の不明瞭さを良いことに、医師は自分の匙加減で診療費を増減できるということなのでしょうか? 」
医師の匙加減で診療費の増減はできないと思います。処方して下さっているセンサーの枚数から推測すると、折角血糖測定を頑張ろうと思っている患者さんなのだから、先生側(医療機関側)が儲けなし(もしくは赤字)覚悟の上でのお気持ち(センサー処方)だったのではないかと思います。つまり、診療でかかった費用の分だけしか、診療費の請求はできないはずです。
この病いの治療には、主治医の先生との信頼関係も非常に大切だと私は思っています。
もし疑問に思われることがあれば、ぜひ、先生に素直に伺ってみるのも良いのではないかと思います。
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