読者から以下のご質問を頂きました。
お名前:まさき
性別:男性
年齢:20代
題名:インスリンポンプなど
メッセージ本文:
自分も12歳の時に1型糖尿病を発症しました。 現在28歳で発症16年目になります。
ここ一年くらいのHbA1c(NGSPは7.7~7.3)です。 インスリンポンプなどは使用しておりません。
インスリンは食前に超速効型を、寝る前には持効型インスリンを打っています。
主治医からはHbA1cを7以下まで下げるように言われていますがなかなか下がらなくて困っています。
正直7以下にするには常に低血糖ギリギリの値をキープしていないと無理なような気がしてきました。やはり7以下にするにはインスリンポンプなどが必要なのでしょうか(;´д⊂)
ちなみに自分はこの病気の事を職場の人には言っていません。お昼ごはんを食べる時はトイレか車の中で注射をしてます。仕事上お菓子などはいつでも食べれるので低血糖の時はあまり問題はないです。糖尿病という名前だけでみんな2型の方だと思ってしまう、1型の認知度の低さに驚きます。そのたびに必死で1型の説明をしてる自分が悲しくなってきたこともありました。なので今は親しい友人以外には病気のことは話していません。教えて変に気を使って欲しくないというのもあります。
回答:
ご意見、ご質問を頂きありがとうございます。
「自分も12歳の時に1型糖尿病を発症しました。 現在28歳で発症16年目になります。ここ一年くらいのHbA1c(NGSPは7.7~7.3)です。 インスリンポンプなどは使用しておりません。」
インスリンポンプを使用しておらず、最近一年くらいのHbA1cは7.3%〜7.7%程度。ご自身で適切に治療をされ、その努力が実っているHbA1cの数値だと推察します。
「インスリンは食前に超速効型を、寝る前には持効型インスリンを打っています。主治医からはHbA1cを7以下まで下げるように言われていますがなかなか下がらなくて困っています。正直7以下にするには常に低血糖ギリギリの値をキープしていないと無理なような気がしてきました。やはり7以下にするにはインスリンポンプなどが必要なのでしょうか(;´д⊂)」
インスリンの注射で、合併症の進展が抑えられるといわれるHbA1cを7%未満にする。素晴らしい目標です。ただ、よくご存知だと思いますが、低血糖を頻発させて7%を切るのでは、少し危うい血糖コントロールと言えるかもしれません。以下は、僕自身の例になります。
僕は、カチカチっとダイヤルを回すインスリンの注射で、HbA1c7%を切ったことはありません。1日にできるだけ多くの血糖値を測って、インスリンの単位(量)や食事にも気を使いながら、ようやく7.5%程度です。
ただ、初めてインスリンポンプに切り替えたころには、もちろんポンプの勉強と慣れないことへの対応で戸惑いましたが、楽にHbA1cを下げることができました。最初のころは、6%を切りました。
また、同じHbA1cであったとしても(たとえば7.5%と仮定します)、使い慣れたインスリンポンプのほうが、インスリンの注射に比べて、血糖値のアップダウン(高血糖と低血糖の変動幅)を抑えることができました。ただ、インスリンポンプは常時、体につなげている必要があるために、不快感や皮膚の問題などのデメリットも存在しますが、もし意欲があれば、試してみて自分なりのメリットデメリットを探してみるも良いと思います。
「ちなみに自分はこの病気の事を職場の人には言っていません。お昼ごはんを食べる時はトイレか車の中で注射をしてます。仕事上お菓子などはいつでも食べれるので低血糖の時はあまり問題はないです。」
何か理由がおありになって、職場の人へ病気のことは話さず、インスリンの注射の際は、少し大変であることとお察しいたします。
「糖尿病という名前だけでみんな2型の方だと思ってしまう、1型の認知度の低さに驚きます。そのたびに必死で1型の説明をしてる自分が悲しくなってきたこともありました。なので今は親しい友人以外には病気のことは話していません。教えて変に気を使って欲しくないというのもあります。」
仕事やアルバイトなどをしたときに、僕も、1型の認知度の低さを知りました。それこそ、多くの方へ知っていただきたい病いであるものの、知らない人や興味のない人へ、一から説明するのは本当に骨が折れる作業です。今まで、いろいろな人たちへ伝えてはきたものの、おもったほど認知度が上がっていないようにも思います。
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