先日、生まれて初めてのテレビ取材を受けた。なぜ、取材を受けたと言えば、かざせば1秒で血糖値がわかる、フリースタイルリブレの使用感についてコメントを求められたからだった。
僕は患者として実名(遠藤伸司)でテレビ取材を受けた。取材の内容は、テレビ東京の番組である「ゆうがたサテライト(特集 5時のクリニック)」という来週の9/26(火)16:54〜でオンエアされる。取材時間はおよそ2時間くらいだったけれど、僕が登場するのは、たぶん1分足らずと言ったところだろう(笑)
そして人生初のテレビ取材だったので、かなりの緊張が背筋を走ってしまった(笑)。うまく受け答えができたかどうか、かなり怪しいかぎりではあるけれど、お時間がある方はご覧頂ければ幸い。
リアルタイム(パーソナル)CGMとリブレの違い
フリースタイルリブレと実際の血糖値は、大なり小なり誤差がある。間質液中のグルコース濃度を測るフリースタイルリブレは、実際には血液中のグルコース濃度(血糖値)を測ってはいない。これは、現在の日本で最先端のインスリンポンプについているリアルタイムCGMも同じである。
両方とも、先ほどお話ししたように実際の血糖値を測定しているわけではない。けれども、血糖値とかなり値が近い、間質液のグルコース濃度を測っている。では、双方の違いは何かと言えば、リアルタイムCGMは較正が必要であるのに対し、リブレは較正が必要でない。
較正とは、実際の血糖値を測って、CGMの機器へ入力する作業のことを言う。較正をすれば、CGMで測定するグルコース濃度の質は上がると言う。そして、その較正は1日に3回〜4回推奨されている。つまり、24時間持続血糖測定であるリアルタイムCGMを体に装着していても、1日に3回〜4回は血糖値を測らねばならない。
それに対し、較正が必要でないフリースタイルリブレは楽である。しかし、リアルタイムCGMほどの精度があるかどうか、疑問である。言い換えれば、血糖値との誤差は、フリースタイルリブレでは大きく、リアルタイムCGMでは小さいと当方は感じる。言うなれば、リアルタイムCGMは1日4回、補正をしているようなものだから当然かもしれない。
フリースタイルリブレの利点
しかしフリースタイルリブレの良さは、楽な点にある。そして、CGMと違い、リブレは血糖測定器としても機能する。血糖測定用のセンサーがあれば、普通の血糖測定器と同様にリブレに挿入し、瞬時の血糖値も測定できる。リブレで血糖値との誤差が気になるようであれば、その場で血糖値を測定してしまえば良い。
ある意味、血糖値の正確性はリアルタイム(パーソナル)CGMに劣ると思う。しかし、24時間の血糖値を、較正なしで、点ではなく線(トレンド)で表示してくれるリブレは、今後の1型糖尿病患者にとっても、いやドクターにとっても、血糖値を安定させるための大きな一歩になるのではないだろうか。
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